「さんさーら!」の最終回感がどっから来るのか調べたかった
なんでだろうなあ。マジでなんでなんだろう。なんで私「さんさーら!」聴いて泣いたの???
「さんさーら!」っていう曲があってな。
私もつい最近にわかファンになったばっかやから偉そうに解説など出来んのやけど、オモコロという媒体があって。そこで記事を書いてるARuFaさんというブロガーさんの歌なんやけども。
あの謎の「最終回に流れる曲っぽさ」何???
湿っぽさなんて全く無く、ポップな歌詞とキャッチーな曲なんやけど、あれ確実に「最終回」でフルで流れるエンディングじゃない? いつもより長いエンドロールが流れる中で、過去の回想シーンとかがセピア色で写真の形で次々表示される中流れてる曲じゃない?
ちな「さんさーら!」ってなんぞやと思って調べたら、サンスクリット語の「輪廻」とか「生まれ変わり」の意味なのね。余計に最終回感増幅しちゃったじゃん。
もしやと思ってコード進行を調べてみたけど、こっちは結構ポップスではよくあるコード進行らしく、曲自体に「最終回感」を増やす効果はあまり無さそう。つまりは歌詞に理由があるってことなんかな。
▼▼▼以下聴いたことない人しか分からん話をするので注意。聴いたことない人は聴いてきてな▼▼▼
そういえば所々に、「死後の世界」とかを彷彿とさせる言葉が多かったりする。
例えば「ビックリマークの娑婆」。娑婆は死後の世界には関係ないけど、「苦しみに満ちた耐え忍ぶべき世界」の意味らしい。ビックリマークの娑婆って何?
次に出てくるのは「混沌の世界 時に終わっていて 何十年もその終わりとダンスして」かな。最初に出てきた「娑婆」だけやったら、気持ちいい言葉の羅列であんま意味無いんかなーとも思ったりするけど、こういうのが次々出てくると多分「娑婆」にもなんか意味あるよね。
次が「地獄」、その次が「天国がメチャ燃えている」、「真顔で火の粉かわすゲーム」、「針山の上で鬼とタコパ」、「走馬灯」。
んで、サビには「産声あげたさんさーら!」ってなってるんやけど……いや、なんだ? 難解すぎん?
とりあえず同じように感じてる人が居そうなyoutubeのコメント欄を一通り見てみたら、おるわおるわ。泣いちゃったって人多数。考察班も多数居たから、色々読んできた。
まず、この曲を作ったピノキオピー氏の作風なんじゃないか説。アニメとかゲームに一切関心が無い人間やから、大変申し訳ないことにピノキオピー氏の他の曲を存じ上げないんだけど、コメント欄を読む限りどうやら明るい曲調の中に暗さを感じる曲が作風らしい。確かに「さんさーら!」もそれと全く同じで、明るい曲調の中に暗さを感じる歌詞が散らばっとる。だからただ単に作風なのかなっていう説。
それにしてもやっぱ意味は込められてそうやし、さらにコメント欄遡ってみる。私も言うてARuFaさんにハマったの最近で、もしかしたら過去の発言とかにこういうの匂わせてたりすんのかなと思って。
けどどうもあやふやなやつしか出てこん。
一個知ってることといえば、「死ぬことよりスベることの方が怖い」って言うてたやつ。あの発言をそのまんま歌にしたって感じはあるよね。
歌詞の感じからして、多分1番では産まれてるよね? これ。「産声あげたさんさーら!」から始まってるのは多分生まれた時のことっぽい。「コメントで全てが始まったり」で人生スタートよね。そっから「明日もあんなことしてみたい 言いたい やってみたい」は人生生きてる感じ。
で、2番では多分地獄にいる。「火の粉かわすゲーム」からすると、地獄の罰もめっちゃ楽しんでる。
この地獄が、「死後の世界」でもあるし、現在のインターネットの中っていう見方もある。インターネットを「楽しい地獄」っていうらしいしね。どちらの意味もかかってるかもしれん。
これ、「現在の世界での生まれた時から死ぬまで、そしてその後」と、「インターネット内での生まれた時から死ぬまで、そしてその後」をリンクさせた歌か?
途中で出てくる、「アッパーなエンディング 泣ける? 泣けない そういうことじゃない 日々 待望の"2"」っていう歌詞。こいつが妙に引っかかる。
泣ける泣けないじゃなく、毎日「2」を待っているってどういうことや?
そこでもしかして最後の歌詞と繋がる?
「やったな やったな ゴールテープの下 すり抜けてった すり抜けてった さんさーら!」。これや。
「ゴールテープの下 すり抜けてった」ってことは、「ゴールしてない」つまり「終わってない」ってことよね。で、「さんさーら!」ってことは生まれ変わり。
「2」を待ってるってことは、2度目の人生、生まれ変わりを待ってるってこと? で、いつまでも続いていくよってこと? なのか? 上手いこと言えんけど、とにかくそういうことな気がする。
「輪廻」って多くの場合、違う生き物になって産まれてくることを指すやんか。けど、ゴールテープの下すり抜けていくってことは、生まれ変わるというよりそのまんまの形で出ていくってことっぽくない?
この曲は確か30歳の節目で作りはった曲よね。節目で生まれ変わるってことなんか?
色々考察はしてみたけど、結局作った人にしか真相は分からんから、完全に理解した! とは誰も言えんのが面白いとこよね。しかもこんな重そうなテーマ背負って出した曲やのに、さっぱり自分語りしないARuFaさんもARuFaさんよな。もっと語ってくれよ、ヲタクは聞きたがってんやぞ。何の意味を込めたんや。どういう曲なんや、これ。心配になるわ。
サブリミナル効果的に入れ込まれた、「死」を連想させる言葉が、多分よわよわメンタルヲタクの心に刺さって泣く人が続出してるっていう結論かな。あー、やっぱ人って永遠には無理なんやなってことをちょいちょい意識させに来てるっぽい。でもそれを暗くせずに、どこまでも楽しもうぜ! っていうスタンスで歌ってるのがARuFaさんらしさというか。何も知らんのに偉そうに語って申し訳ない。
インターネット上に上げたものっていくら消そうとしても消えへんっていうやんか。よく「ネットタトゥー」とかって言われるけど、悪い意味で使われがち。けど逆にいい意味でもその通りなわけでさ。
ARuFaさんの作った物とかしたことって全部ネットに載ってるから、多分一生残り続けんねやろうな。生まれ変わりじゃなくても、ずっとそのまんま残り続けていく。だから「ゴールテープの下」をすり抜けて、ずっとそのままの形で存在し続ける。
あ〜、やっぱ「最終回」っぽいな。けど、ぽいだけで別にガチの「最終回」じゃないよってことを言いたそうな香りも曲からするし。
やっぱいい曲やな、「さんさーら!」。これからもたまに聴いてじわっと泣くか。ちなみに私が一番グッとくる歌詞は、「数年後もアイディアが地獄の底で花咲いたら」です。地獄の果てでまでアイディアを練るな。休め。
ありがとうございました。
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