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【偉人伝】エレン・ケイって誰??

皆さんこんにちは!

日常の中で様々なことに疑問を持ち、学んでいっているのですが、せっかくなのでそれを発信していき、共有していこうと思っている、そんな企画でございます。

詳しくはこちら


今回は教育原理でよく聞く方、『エレン・ケイ』さんについて紹介していきます。

幼稚園とか学校で働きたいと思っている人以外は聞いたことないのではないでしょうか?
逆に、幼稚園とか学校で働きたいと思っている人は嫌でも聞いた記憶が残っていると思います。
恐らくそんな人たちはただひたすら名前と著書と名言を暗記していたので、そもそもエレン・ケイがどんな人がご存じないのでは?

ということで、エレン・ケイさんの人となりを紹介していきますよ!

プロフィール

Ellen Karolina Sofia Key(1849-1926):スウェーデン
・『児童の世紀』の著者(「教育の最大の秘訣は、教育しないことにある。」)
・女性運動家

はい。
フルネームは「エレン・カロリーナ・スフィア・ケイ」です。(読み方合ってるのかな?)
「スフィア」ってとこがね。北欧っぽいですよね。
スウェーデン人らしいです。
出身国も覚えておけば選択問題で正答率上がりそうですね!

そして、彼女を語る上で欠かせないのが時代背景。
生まれた時代を押さえればケイの全てが分かります!

キーワードは「20世紀」「フェミニスト」!!
それではより詳しく掘り下げていきましょう!!

From 19C to 20C

ケイは19世紀に生まれ、20世紀に没しています。
世紀の狭間を生きた人物なんですね。

そして何を隠そう、歴史的名著『児童の世紀』の
「世紀」というのは20世紀のことなのです。
「20世紀は児童の世紀になるだろう」という意味の込められた本だったわけです。
はい。もう忘れませんね。『児童の世紀』は未来を見た本だったのです。

この本の背景にはあの超有名人、「ルソー」がいたのです。

あぁ、ルソーよ。

『児童の世紀』で、超大ヒット名言「教育の最大の秘訣は、教育しないことにある。」という言葉が生まれています。
「えぇー、教育しないのにそれが教育になるのー?」と驚く方もいるのではないでしょうか。

実はこの考え、18世紀に活躍したジャン=ジャック・ルソーの影響を受けたものらしいんです。
ルソーも凄い哲学者ですからね。
いつかルソーについてもまとめてみたいと思います。

で、この考え方の具体的な意味ですが、
「子供は勝手に成長していくから周りは何もしなくてもいいんやで」
って感じの内容です。

子供からしたら超嬉しい考え方ですよね!
「やったぜ!!自由にし放題だ!(ヒャッホーウ」
一方、大人からするとちょっと不安です。
「ほんまに平気なんかな?」

もちろん、子供は大人の背中を見て育ちます。
子供が自由に成長する中で、大人は見本となるような振る舞いをすべきだとしています。
教育はしない代わりに、いい大人を「見せてあげる」のですね。

母親は偉大だ・・・

そんな"見本"となる大人の中でも、特に重要なのは「母親」だとケイは言っています。
他のどんな人間よりも母親というのは子供にとって影響力を持っているらしいんですよね。

その正体は「母性」。母親にしかない特権ですよね。
皆さんも母親は偉大だということに納得できると思います。

そして!
この"母性"を発揮することで人類はさらなる次元へと"進化"できるというのです!!


・・・おや、若干雲行きが怪しくなってきましたか?

エレン・ケイとフェミニズム

冒頭でも紹介した通り、彼女を語る上で欠かせない要素が「20世紀」です。
丁度、19世紀末辺りからヨーロッパではフェミニズムが盛んになってきました。
ちょうど産業革命の影響で産業の近代化が凄まじいスピードで進んでいき、ヨーロッパ中を飲み込んだ時期ですね。

そうすると必要になるものは何でしょう?

ものすごい勢いで物が作れるようになったので、物を作ってくれる人が必要になったのです。
要するに、女性労働者が一気に増えたんですね。
工場で働かされる女性、、、
となると増えてくるのが会社とか政治に対する不満…

「もっと賃金上げろよ!」「仕事に行かなきゃいけないから子供の面倒見れねぇよ!!」

ほら、働く女性たちの声が聞こえてきましたよね?

ですが、この頃はまだ参政権が男性のみだったのです。
市民にも参政権が訪れてきたものの、まだ「女は家で家事をしてればいい」って考え方が残っていた時代です。
しかし、確実に時代は進んでいるのです。
もはや女性の意見を無視することができなくなってきました。

立ち上がれ!働く女性たち!!


そんなこんなで、この時代は女性運動家(フェミニスト)が多数輩出されたのです。
ケイもその内の一人。

そんな中で、彼女は気づきます。
「女性には女性の強みがあるんだ・・・!」

それこそが女性しか持てない特権「母性」なのです!

ちなみに、『恋愛と結婚』って本を書いて平塚らいてうに影響を与えたんだって!

エレン・ケイと進化論

まだまだこの時代の背景は重要になりますよ!

続いての登場人物はこちら!!

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はい。
皆さん大好きチャールズ・ダーウィンですね。進化論の。

実はですね、ダーウィンの進化論ができたのって19世紀後半なんですよ。結構最近!!
なので、19世紀末から20世紀初頭にかけては時代の最先端の超イケイケな考え方。

モチのロンでケイも影響を受けます。

"母性の発揮は人類の進化につながる"

そんな考えを持ち始めるのですね。
子供は母親の背中を見て自由に育つ中でよりよく進化していき、人類を発展させていく…
なんだか不思議とそんな気がしてきましたね・・・

とにかくケイは子供の意思を尊重するのです。

ダーウィンの進化論が考えられるようになってから、
「だとしたら人為的に遺伝を変えて、人間の望むような人間が作れるのでは?」という発想が生まれ始めます。

とにかくケイは子供の意思を尊重するのです。

もし、子供が自ら「遺伝子を操作したい」と言い出したら、、、

ケイはそれを認容します。
子供の自由な意思が一番大事なのです。

君たちはどう生きるか

ケイは子供が「遺伝子操作をしたい」と言い出したらそれを許容するほど子供に対して自由なスタイルを取っています。
「教育の最大の秘訣は、教育しないことである」からです。
そこまで自由に対応しつつも、ケイの信念として、"子供に影響を与えるのは母性である"という考えも持っています。

この考え方に矛盾を感じる人も少なからずいます。


さて、エレン・ケイの解説いかがだったでしょうか?

子供をどのように育てるのが一番正しいのか。
正義と悪は何なのか。
人類の永遠の課題です。

「この人の考え方のここはすごくいいよね。共感できる!」
「この人、あそこではいいこと言ってたけど、この発言だけはちょっと意見が合わないんだよな。」

と、その人すべてを良いか悪いかで判断するのではなく、その人の特徴1個1個に対して自分自身の考えを対応させていくという見方が必要なのではないでしょうか。

あなたは自由な意思を持った人間です。
あなたにとっての母となる考え方を見つけていってください。


今回の記事はここまで!

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