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利用者Aさんの支援について、OJTをする。

OJTで必要なことは、目に見えること、見えないことを説明する必要がある。新人職員さんに仕事を教える時のポイント解説。

ご利用者Aさんが、日中事業所から短期入所に帰ってきて、なぜ、鞄から荷物を出して、またしまうのか。
見たらわかるでしょ、こだわりあるからーは指導にはなっていない。せめて、確認作業をしないと次に進めない方なので、待ってあげてね。このくらいは説明していこう。
鞄にしまったタイミングで、Aさん、洗濯物出しておいてね、と伝える。そして、この時に必要なのは、Aさんがどう動くかを見てもらうこと、そして、次のタイミングの時には実際にやってもらうこと。見せておくだけは不可。実際にやってもらう中で、やはりこうなったでしょと体験をしてもらうことがOJT。洗濯物を出すときに、鞄から全部の荷物を出した。洗濯物らしきものを置いて、他のものは入れる。(翌日の分のものはすでに用意されているが、そのことには触れない)他のものをしまったタイミングで、(新しい職員さんに)洗濯機に行くよと声をかけてもらう。声をかけると動き出すけど、こういう動きをするから、何も言わずに、様子を見てて、ほしいと伝えておく。最終的に、電気を消して、ドアを閉めたタイミングで、何も言わずに、洗濯機のほうに向かい、蓋を開ける。(そうすると中に入れてくれるからと伝達)
はい、風呂入るよと声をかけてもらう。Aさんは、洗濯機の中を確認して、電気を消して、部屋に向かう。用意をしてあった着替えをもって、風呂に来る。(けど、その間こういった行動をするから待ってあげてねと伝達)
Aさんがようやく風呂場に来たら、服を脱ぎだすので、洗濯するから籠に入れていうように伝達。籠に入れたら、洗濯機に入れて、洗濯する。ちなみに脱いだ服をたたむので、ちょっと待っててあげてください。入浴の流れをざっと説明。先に湯船に入るので、1-2分待ってから、体洗いますと伝えてください。頭はまだ洗わないで。本人はお腹と腿を拭くような感じで洗うので、一旦、石鹸付けたタオルを渡してください。そのあと、タオルを持ったままになるので、タオル貸してねとか、背中洗うよと声をかけて、体を洗っていきます。で一旦、シャワーで流すと、浴槽に入っちゃうので、それを待って、1-2分したら、頭洗うよと伝えて、出てもらって、頭を洗うんだけど、シャンプーハット本人用をここでようやく使います。先に自分で洗ってもらうために、シャワーをかけたら、シャンプー液を本人の出してくる手に乗せて、自分で頭をなでてもらいます。一通りなでおわったら、頭洗うねと声をかけて、洗います。目を閉じておいてねと声をかけながら、シャンプーハットの隠れてる部分もこすります。シャンプーハットをずらしながらね。で、最後にシャワーをします。シャンプーハットをずらしながら、シャワーをします。本人は、両手で顔を抑えているので、濡れても大丈夫です。また浴槽に入ります。日にもよりますが、10分経過したら、あがりますと伝えて、体を一旦拭いてもらって、頭から体からを拭きあげます。服を着てくださいと言えば、着ていきます。・・・

OJTは具体的な指示の仕方・タイミングと指示した時の動きの予想を事前に伝え、実際にやってもらい、その指示がどうなのか、伝わっているのかを確認してもらい、実感もしていただく必要があります。最初に丁寧に伝えることで、支援者も人間なので、きっと端折ることがあっても、ご本人の経験値あるいは、繰り返しの体験から出来るようになることも想定して、とりあえずは、丁寧にするように、伝えます。
入浴中に、今日は作業所でやってきたことを聞きます。(こちらからの質問は回答がわかっているものだけにする、本人が答えられる内容の質問にすることが大事と事前に伝達)今日は仕事やってきた?昼ごはん全部食べたの?といった答えやすい内容で質問をします。
今日は何の仕事してきたの?は質問としては難しいので、〇〇作業してきた?と聞いてみてくださいと伝達する。会話のネタがなくなることが早いので、ネタを提供しておくといいでしょう。

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