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ファーブル合コン記

日曜、図書館で娘と一緒に児童書のコーナーを眺めていたら『ファーブル昆虫記』を見つけた。

小学校の頃に好きだったな~と思いながらパラパラと読んでいくと、あ、かなり面白いぞ…と思ってホクホクしてしまった。虫って好きでも嫌いでもないんだけど虫をこんなにも真摯に見ちゃうファーブルの視線のホットさにしびれる。

ファーブルって合コンではモテなさそうじゃない。

「何ハマってるんですか?」
「休日は虫の飼育かな」

女性、無言になるか他の人に話をふるよね。そっと心の扉を閉めてしまいそうな気がする。

ファーブルは合コンから帰って、家でフンコロガシが交尾しているところを見て一人で虚しくなったりしているんだろうか。でも個性的な人が好きって女性もいるし、いつかそういう人と出会えるといいよね。がんばれファーブル。

まあ、そんな目線で読むとマニアックさが面白いです。ファーブル昆虫記。

図書館から帰って、午後にコンビニにちょっと出かける。長女の保育園の卒園式で先生方にアルバムを作って渡すのでそこに貼る写真を印刷しに行った。

家に帰って妻に写真を渡すと「サイズ大きすぎない?」と言われた。あ、間違えた。サイズの選択のところをよく読まずに正方形というだけで選んでしまった。私はこういうミスをめちゃくちゃやる。

何やってるのよという妻の冷たい視線、海より深いため息。しかもクラスの保護者向けに印刷方法の案内を作ったのは他ならぬ妻だったので、自分の作った案内文が悪かったのか?という気持ちにさせてしまう。結局妻が「もう私がやるから」と言ってコンビニに行ってしまった。

ファーブルよ…独り身も大変だけど、結婚生活もなかなか大変だぞ。皿洗いをやったつもりが後から全部洗い直される。寝かしつけをしているつもりが自分だけが寝てしまう。一緒に暮らしているとこうやって妻に呆れられることもある。信頼を勝ち取るためには実績、実績の積み重ねだ。君はきちんと妻を楽させてやれる人間かい?フンコロガシにかまけてばかりの君に果たしてそれができるのかい?

なんて勝手に妄想でファーブルを独身設定にしてボヤいていたのだけど、後でググってみるとファーブルは21歳で結婚し7人の子に恵まれ、62歳の時に妻を病気で失った後、64歳で23歳の女性と再婚してさらに3人の子に恵まれたらしい。

いやめちゃくちゃモテとるやないか。41歳差って!こども10人って!ファーブル大先輩でした、すいません。

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