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暇人のすゝめ

読者諸君、今我々がすべきことは何かと私は問う。我々人類はCOVID-19に対して何の耐性も持っていない。数μ以下のちっぽけな存在に、我が国は壊滅的被害を被っている。我々が今やるべきことは何か。そう、国民が一致団結して自室に引きこもることである。昨日のニュースには安倍首相により小中高生の自宅待機宣言が発動された。今こそ好機である!国民総ニート化計画を執行する時だ!!!!BGM:踊る赤ちゃん人間

冗談は置いといて、率直に要約すると今回のnoteでは、半ニート半引きこもり歴約6年の自室遊びのプロフェッショナルである私が引きこもり経験の浅い読者諸君に特別に暇人の技を伝授しようと考え執筆に至る。

私の自室は常に万全を期しており、まるで痒い所に千手観音の手が届くような利便性を誇る。部屋の基本構造としては南向き、12畳のフローリングが敷き詰められ、一室に照明が二つと自らが設置した間接照明が二つ、机はなんと3つもある。甘い菓子とコーヒーのにおい漂う暖房のきいたあたたかな空気、そこはまるでエデンの園を模した様なゆったり空間となっており,常人であれば一歩部屋に踏み入れた途端あまりの居心地の良さに30年が過ぎ去るといわれている浦島太郎もびっくりの部屋である。

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ベッド、ベッドの上には常時自宅警備の銘を受けているペットの猫が堂々と鎮座しており、同時に湯たんぽの役割も果たしている。私は一日の大半をこのベッドの上で猫とともに過ごす。ベッドの後方には私の生涯をかけても、とても読み切れないほどの文庫本と漫画、それにエッチな漫画、エッチなグッズがこれでもかというほどぎっしりと詰まった本棚がある。私はそれを「知の空間」と呼んでいる。知の空間から一歩右に進むと、足腰の筋肉を鍛えるためのエアロバイクが異質な存在を放っており、さらに一歩前進すると私が小説やnoteを執筆するための作業机とデスクトップPCが置かれている。そのPCはインターネッツという世界のありとあらゆる情報にアクセスできる摩訶不思議なシステムとつながっており、一説によるとGAFAと呼ばれる国家に匹敵するほどの情報と人員、莫大な金と権力を有した超巨大企業によって作られたシステムであるが現在スーパーハカーによって解析が進められている。作業机の右横には私の愛読書である星新一、森見登美彦、米澤穂信の小説がざっくばらんに積まれており、その他自己啓発本、心理学関連の書籍、画集、教科書がこれまたやはりぎっしりと詰まっており既読の書物が約200冊、積読の書物が約100冊あるが私が把握できないほどに書籍の冊数は宇宙の広がる速さと比例して増加している。それだけでなく、市立図書館で週に一度定期的に借りてくる実用書の数々、昨年の夏に購入したkindle paper whiteの中には200冊のミステリー小説、ipadにはkindleで購入した漫画が入っており改めてこのように文字に書き起こしてみると一般的な大学生がバイトや飲み会、恋人とのむつ言、乳の繰り合いに注いでいる時間のすべてを書物およびコンテンツの読了読破に使われていることがわかる。さて、私が暇つぶしに行っていることは何も読書だけではない。映画である。平均して一年間に400本は映画を見ている。大学入学前の私は仕事をいったん辞め、英語のリスニングがてら近所のTSUTAYAで大量の洋画を借りることを趣味としていたが、それだけに飽き足らずサブスクリプションの数々に手を出し最終的にアマゾンプライムで事足りることに気づいた。最近ではYoutubeで著作権の切れたチャップリンの映画を見はじめ映画を知れば知るほどに見ていない映画が山のように押し寄せ、さらには現在上映されている映画を含めるとすべての映画を見ることは不可能であると気づき、評価が4以上の映画を見ることに意味を見出している。

明日に続く


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