「君たちはどう生きるか」を観た感想:前編(超ネタバレなので視聴してない人は閲覧しないでね❌)

今日はジブリの最新作「君たちはどう生きるか」を観に行きました!
観た感想や観ながら考えた事、観た直後に考えていたちょっとした考察を本当に拙いですが書けたら良いなと思います。
くどくなりそうだから前半後半を分ける!

以下全てネタバレです







まずね、冒頭のシーンが圧巻だった。
主人公の母親のいる病院が空襲で焼けてしまうシーンの、炎の表現や音が特に印象深かったです。
モブの描写が黒い影みたいになっていたりするのも不気味で良かった。
日の近くにいた消防士のような男の人が火に飲まれていったりする所は、主人公の視点っぽい その炎の真ん中に母親が浮かんでいるという明らかに嘘の表現があったような(別のシーンだったかも!w) 主人公の心に深く傷を残した出来事なので、迫力のある強烈な描写になったのかなと思いました。

その後一年後かに東京を疎開で離れてそこに住む時?の新しいお母さんの夏子さん(主人公の母親の妹 主人公の叔母にあたる人)に会うシーンでは、夏子さんは既に父の子を妊娠していて、人力車に主人公と乗っているシーンで主人公の手を取り、腹に手を当てさせ腹の脈動を教えるんですが、このシーンで 主人公が驚いたような複雑そうな顔をしている…主人公はまだあの空襲があった日、母親が死んだ日の記憶に取り残されたままなのでは?現実を受け入れられないまま、色々事が進んでいく  年端も行かない少年がこれに戸惑わない訳がない。当然、夏子さんに心を開けないですよね。
だから最初らへんは夏子さんといるとき基本無言だったのかな。

疎開先の豪邸(母親の実家だか)に帰った際、
キービジュアルにある鳥に似た青鷺が主人公の元に凸っていた…「普段は家に入ってくる事がない」という発言から、なんだか不吉な感じがするな…と思いました。
沢山いた召使いみたいなお婆さん達が可愛かった 歩いている時の表情や姿形、姿勢でどんな性格か分かるのが凄い好きだった。
部屋に案内された直後、寝てしまった主人公が見た夢が印象的だった 母親が火の渦中浮かんで語りかける夢 やっぱり主人公はあの日に取り残されたまなんだ…
その後起きて青鷺に出会ったり謎の塔を見付けたりしましたが、私が印象強かったのはその後の心理描写です!
夜寝室から抜け出した主人公は、玄関が見える階段の上で座っていました そこに帰ってきた父と、夏子さんのイチャイチャを見てしまい ぎょっとした顔をした後そろそろと部屋に逃げ帰ります。
私の思考回路での解釈になってしまうけど、きっと主人公はこんな母親の死んだ日の記憶に取り残されたままなのに、そんな物を目撃したらますます心理的に取り残されるでしょうに…と思った。現実を受け入れきれていないからこそ、過去の物になっていくという現状に焦燥感を感じたり、この釈然としない気持ちを抱えているのは自分だけなのか!?と孤独感を感じたかもしれない。
しかし、実際はちゃんと皆傷付いているし それを見せないよう大人は振る舞っていると思う。
父親は、妻を失っている訳だし、夏子さんは姉を亡くしているので…
時代背景も今より家を存続させなければならないというプレッシャーが強いだろうから、妻の事故死から一年で再婚というスピードも可笑しくないのかな

次の日主人公は父親の高級車で連れられて学校に行くのですが、それが悪目立ちして 田舎の学校なので普通にのけ者にされて喧嘩になるんですよね。そりゃそうだ!その後主人公が土埃まみれで帰路につくシーンの、その道中でそこら辺の石で自分の頭を殴って自傷し出したの 普通にビックリしちゃった!
でも私の中でここが一番考えたかも
それを見た瞬間、私の頭に即座に3つの択が出ました。

1「孤独感から親に心配されたくてやった」
2「やるせなさ、自分が許せなかった」
3「頭を冷やしたかった」

でも、1なのではと思います。
不安や孤立感を主人公は抱えているだろうし、昨夜見た物もそれを助長している 後に主人公は自傷で出来た傷を「悪意の象徴」といっている事から、悪い事をしてしまったという認識がある 1は普通に人を嘯いているので、多分これなんじゃ?
父親はこれで怒り、学校に怒りのガチ凸…(OMG…)

そんでそこから暫く主人公は学校に行ってないのかな???わからん
看病されてる身なのに木刀片手に外出まくりだし中庭で不気味な青鷺と対峙するし普通にボロ負け
図ってか図らずか、なんだか人騒がせな事ばかりしていた。義母は妊婦さんなんだから心配させるんじゃないよ!💢
割と召使いみたいなお婆さん達には気を遣っていないというか、普通にタメ口で飯不味いって言ってるし、ツンツンしてるな…
てかこのメシマズ発言 色々感情が飽和していて味感じないとかそういう心理もあるのかな
!?にしても酷いぞ😭💔
夏子さんがつわりでぐったりしてる時に渋々お見舞いに行った主人公、そこでもかなり素っ気ないし、何て事でしょう…部屋にあった煙草を盗人してます!
中々の悪ガキっぷり…と思ったらそれを材料に爺やに刃物の研ぎかたを教えてもらってた 頭良いな!

このナイフを使って色々工作をする 不気味な青鷺を倒す為に弓矢を作ったが、へなちょこだったw
切子さんというお婆さんの一人が煙草の存在を嗅ぎ付けてきたが、普通にもう煙草なかって、へそを曲げる切子さん良かったな…
めちゃめちゃ軌道がへなちょこだったけど、そこから青鷺の羽を矢じりにするなどして改造を重ね、強くします その最中に窓の外から夏子さんがなせが森の中へ入っていくのを見ますが、まだスルー…母体をもっと労れ💢(でもしゃーないのか…)
でも改造を終えた辺りだっけか?で机に積み上がった本が落ち、母か残した本のページか開いた所からがターニングポイントっぽかった。ここから話が動いていく感じがした。

その本こそ同名の小説「君たちはどう生きるか」で…!?こ、これわ一体…!?

(感想 後半へ続く!)





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