2021.1.21 余命という言葉は。
2021.1.21
外は曇り空。冷たい空気が窓側から入り込んできて、病室にいても寒さを感じます。
20日は大寒だったらしいので、特に寒いんですね。
窓側のおばあちゃんが咳をしているので
「寒いですね」と声をかけました。
どうやら看護師さんに毛布を出してもらったようで
「今は大丈夫やわ〜」と言っていて一安心したとこです。
よかった。
先日の話になりますが
18日に主治医とソーシャルワーカーと夫と私で今後の話をしました。
今後のことというのは、簡単に言えば治療をするのかしないのかということ。
昨年10月にも治療を勧めれたことをTwitterでも報告していましたが、あの時は断って自分のやりたい免疫治療をやりました。
しかし、今回また転移があったので主治医から再提案となり、4人集結。
でもね。
どんな状況になっても私の気持ちは変わらなくて。
やりたくないもんはやりたくない。
しかもやりたくないもんのために、全身麻酔で内視鏡か手術で細胞診してから、抗がん剤です。と。
免疫下がりまくりじゃん!
やっぱり嫌でしかありません。
だけど、夫はちょっと迷っているようでした。
私に少しでも長く生きてほしいという思いから、夫が悩んでいることはわかっていたので、夫に簡単に嫌だとは言えません。
どうしよう。
答え出ず、押し黙ってしまった私たち。
(このときまだ医師とソーシャルワーカーはいません)
私はこの決断をするにあたり、一つ主治医に聞いておきたいことがありました。
それは「余命」について。
治療をすると「余命」は延びるのか
しない場合はどうなるのか。
聞いて判断してもいいのではないかと。
夫もそのことに同意してくれ、4人の話し合いの中で主治医に聞いてみました。
主治医のH先生は
ウッと苦しそうな顔をしながらも
「そうですよね、そこは聞いておきたいですよね。でも、私は神ではないので、はっきり断定できませんが、、、」と言いながらも話してくれました。
「余命」といわれる、私の命の期間は想像以上に短いものでした。
涙も出ないくらい現実味がなく、ドラマで聞くセリフのようにも思えました。
でも、それは間違いなく現実です。
夫の目も主治医の目も赤くなり、それを物語っていました。
そして、抗がん剤治療をした後はどうなのか。
そこも、聞いてみると
「抗がん剤をした方がほんの数ヶ月延びる」とのこと。
これを聞いて、夫婦でやっぱり抗がん剤をやめようと決意しました。
最後もやっぱり自分らしく。
できるかぎりギリギリまで友だちや家族と話せるように。
苦しいよりも楽しい日を多く生きたい。
私や家族の望みはやはり、そこなのです。
ほんの数ヶ月伸びるだけで、その伸びた期間、自分らしくいられないのであれば、私にとって意味がありません。
その気持ちをそこにいるみんなに話しました。
そしたら先生
「もりちさんはこんなふうに考えてこうしたいんですね」とか
「ご夫婦でこうありたいんですね」
「ご家族とこう過ごしたいんですね」とか
先生自身で理解しようとしながら、顔は涙で溢れていました。
先生が泣くなんてプロ失格だとかいう人もいるかもしれませんが、私はそんなことひとつも思いませんでした。
今まで散々わがまま言ったのに、何で許してくれるのだろう。
どんだけ愛に溢れた人なんだろうと、そこで初めて涙が出ました。
先生に出会えて本当によかったです。
ありがとうございます。
今回のことは、やはりショックではありました。
だけどね、これ読んでて
「もうこの人、死を受け入れて諦めちゃってるのかな」て思う人もいるかも何ですけど
そんな悟りをひらいた偉人でもあるまいし、死なんか受け入れられません。
そんなの絶対無理です。
私はまだ諦めてません。
諦めきれません。
諦めない限り、何かチャンスがあると思うんです。
何かが巡ってくると信じてます。
実際に今、巡ってきているのです^_^
「余命」という言葉。
私はこの言葉がすごくネガティブで嫌いです。
誰がが今のこの状況を簡単に伝えるために、その先それを聞かされる人の気持ちなんか何も考えず、作り出したんじゃないかと思えます。
「余命」に代わるなにかいい言葉はないかと考えましたが、なにも思いつきませんでした。
その時間をなにとするかは個人で考えればいいんだなと思います。
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
重たい話になり、気を落とされてしまった人もいるかもしれません。
ごめんなさい。
私は落ち込みもしますし、泣いてしまうこともありますが、先述した通り、諦めてしまったわけではありません。
出来るだけ、笑ってられるように日々を過ごしていきます^_^
これからも応援してくれると、、、本当に嬉しいです。
今回も
スマホでnoteを書いてみてよくわかったのですが、、、noteスマホで書くもんじゃない。
iPadほしい。
ではでは、また。
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