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東京寫眞帖 : 品川大井・三間通り

この週末は昨日も今日もよく晴れて、ラジオからは「行楽日和です」というフレーズが聞こえてきます。
どこかに出かけるには日差しがたっぷりの明るい日のほうが気分が上がりますが、てこてこと街歩きするにはそろそろ暑さが心配な季節になってきました。
で、先週末は曇りで涼しかったこともあって、荏原七福神めぐりの残り4か所を回ってきました。

七福神のことはまた別の機会に投稿するとして、今日は沿道の風景をいくつか。

(1) 村田米店(伊藤博文公墓所近く)
西大井駅からほどなくのところに、こんもりとした木立に覆われた一角があります。それが伊藤博文のお墓です。

ふだんは中に入ることができませんが、上がり藤の家紋がついた扉の向こうに鳥居が見えます。神式のお墓なのですね。
で、その墓所の向かいに、懐かしい感じのお米屋さんの建物があるのです。
まだ東京の局番が3桁だった頃の看板です。ということは、平成2年(1990年)より前。

このフォントがツボ。

(2) フルーツ北川(二葉2丁目交差点)
七福神めぐりの真ん中、如来寺から東光寺までの道順が少しわかりにくいのですが、西大井駅を過ぎて三間通りに出ればあとはまっすぐです。(東光寺の入口でまた少し迷いますが…)
西大井駅を過ぎてすぐの二葉2丁目交差点には「フルーツ北川」という果物屋さんがあります。
初めて見た時からこのお店が気に入って何度も写真に撮ろうとしてきたのですが、お店が開いている日はさすがに遠慮する気持ちが働いて、交差点の向かいからこっそりスマホのカメラを向けることしかできませんでした。
けれど、先週のこの日はお店がお休みのようでシャッターが降りていました。ということで、堂々とお店の真ん前で看板をパシャリ。

交差点の向こうからだと、信号が邪魔で
看板をきれいに撮れないのです。
ちゃんと看板を写真に収めることができて満足。
2020年5月17日。
信号さえなければ…

(3) 和田畳店(二葉2丁目交差点)
いつもは大井町から西大井駅に向かって歩くことが多いので、フルーツ北川さんの斜め向かいにあるこのお店に気づいていませんでした。
2階の窓の両側の模様が素敵です。
知っている道のつもりでも、逆にたどってみるとこういう発見があるものなのですね。嬉しい。

(4) 電気屋さんのシャッター
畳屋さんの近くには電気屋さんが。
もうだいぶ前に店じまいしたのでしょうか、お店の名前もよくわかりません。
そしてシャッターには謎のイラストが。
これは… 羽飾りをつけたインディアン?? 
日立の特約店らしいのに、日立のマークではなくインディアンなのが面白いですよね。

シャッターの絵が気になって
一度通り過ぎたのに戻って写真を撮りました。
なにごとも一期一会。

(5) そのほかのお店
三間通りはシャッターを下ろした古いお店がこんな感じで続いていて、土曜日ながら人影も少なく少し淋しい通りです。
この通りで賑わっているのは「小川畜産」さんだけかも… この日もお店の前には行列ができていました。

東光寺近くの三軒続きのお店
いまどき珍しくなった街の古本屋さんもあります。

三間通りは、昭和最後〜平成初期のまだ商店街が生きていた時代から現代へと移行する、時の狭間にあるような地域なのだと思います。あと10年もしたら古い建物はすっかり消えているかもしれません。

(6) 下神明駅前
三間通りをそのまま道なりに行くと、品川区役所前の交差点に突き当たります。
そこで左に曲がればすぐに下神明駅です。
最後はその駅前近くの路地の一枚を。

高架下の極小店舗。

結局今回もまた「ご近所」寫眞帖になっていますね(苦笑)

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