桜の季節

近所の神社で、桜が咲き始めていました。
昨日の冷たい雨が嘘のように晴れ渡った、雲ひとつない青空。
3分咲きの桜と、ぷっくり膨らんだたくさんの蕾。
桜の花は気持ちを引き立ててくれますね。
神社の前の通りはちょっとした桜並木になっているのですが、並木道の桜たちは幹からいきなり咲いている花がいくつかあるだけで、まだまだ蕾が固いようです。
が、ときどき立ち止まっては上を見上げているご婦人がいました。
視線を追うと、はるか上のほうの枝に少しばかり花が開いています。
明るい午後の日差しと、桜が咲いているという浮き立つような気分のままに、そのご婦人に声をかけてしまいました。
「桜が咲き始めましたね」
その方はびっくりしたように振り返り、でも同じように浮き立つような表情で「ねえ。咲き始めましたねえ」と答えてくれました。
この次の週末には満開になるでしょうか。
来週は雨が多いようなのが気になりますが、一年に一度のこの季節を穏やかに楽しみたい。毎年見ている桜だけれども、心残りのないようにちゃんと目に焼きつけておきたいな、そう思いました。

こちらは買い物ついでに散歩した先で見かけた桜。
葉っぱと一緒に咲く桜も豪華でいいですよね。