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築160年古民家の魅力


時代の流れにのって(?!)いくつか仕事(複業)をしている中のひとつが
古民家アンティークショップの販売アルバイト。
ショップの空間スタイリングもさせて頂いています。

実は美容師になる前に
イギリスアンティーク家具のショップ店員から
始まりフランス、ベルギー、そして廻って
日本の古道具、古民家に落ち着きました。

2015年頃だったと思うけど、
栃木県益子町にある古民家を素敵にリノベーションした古道具店で日本には、他の国にはない良さやオリジナリティがあることに改めて気づいたんです。


益子は祖母の家の近くで
それこそウン十年前からよく通っていた場所だったので、あれほど人気になるなんて驚きです。
ただの街が今ではオシャレな街。
よく知っていた好きな街が発展していくのって
不思議な気持ちだし、嬉しいです。

そんなわたしも
90年代から2000年頃までは
ヨーロッパのアンティークに憧れ
ファッションやヘアスタイルを真似したり
(骨格が違いすぎて真似しても真似できず)
わたしの世代ではヘアスタイルもサスーンが流行ったり特に海外への憧れが強かったように思う。


だけどやっぱり日本ていいなぁとか
わたしは日本人なんだと思うのは
古民家にいる時間。160年の時を刻んできた建物には
今の家にはない奥行きというのか、懐の深さ、
空気感と
ただただ居心地の良さがある。



古民家の素晴らしい点は
古い梁や高い天井。建具や薄いガラス戸。


だけど、今仕事を頂いているショップは
最初は家具が壁にびっしり並んで
隙間なく敷き詰められていて
国籍時代問わず、魅力ある商品はたくさんあっても
それぞれなんとなく並べてあるのが
もったいなく感じたんです。

間、がないというか。
古民家なのに、息苦しいというか。
「あー、ここをこんな感じにスタイリングしたら素敵なんだよな」の
古民家好きによるおせっかい欲望が湧き上がり、
ここのアルバイト募集の広告を見つけて「運命だ!」と即応募。


オーナーは、ここの持ち主ではなく古民家を借りて3年くらいになるって言ってたけど、ディスプレイのプロではないらしく、持て余している感じだった。
初めはわたしに疑いの眼差しいっぱいだったけど
(そりゃそうだ、長年業界にいる人がお付き合いが浅いアルバイトにそんな事言われたらいい気分しないよね)

これがありがたいことに心がとっても広い方で
「いいよ!」ともう一人のスタッフと一緒に任せて頂けることに。


最初から決まっていたかのように、
家具の位置を変えていく。

同じ商品でも、置く位置で全く違う魅力が
見えてくることがあるんですよねー。
まるで突然スポットを浴びたバレリーナのような


アンティークショップの家具の配置、
しかも古民家での仕事は
若い頃にやっていた仕事だけど
でももう2度とやることはないだろうなーと
半ば諦めていた仕事。

古民家も少ないですからね。
当時勤めていたイギリスアンティーク家具を扱っていた古民家はだいぶ前に壊されてしまいました。
建築法とかなんとかで。悲しかったな。


ディスプレイとスタイリング。
ショップを辞めても家でもずっと趣味でやっていたくらい好きなことは、
ご飯を食べなくてもいいくらい
何時間でも無制限に楽しめてしまう。


家具の配置と同じくらい
印象を左右する、照明。

ダイニングテーブルはイギリスだけど
やっぱり、古民家には和の照明が素敵だな。


大きい家具は、まず場所を決める。
それから細かい家具の置く場所を決める。
モノには、「よく見える角度」があります。
目線の位置によって変えたりも。


テイストがバラバラな時は
とりあえず似たような色味を集めて
空白を作る。
(ペンキで塗るとか、塗装剥がすとか)


お客様からの嬉しい反応も頂いて
やった甲斐があった!と思う瞬間。

オーナーも、予想外で驚いていた様子でした。
時給で雇われている身だけど
楽しませて頂いてる。


家具が売れたらもちろん嬉しいけど
この場所、空間で
来た方に心地よさを感じて頂けることが
何よりも嬉しい。


古民家が好きな方に
来て頂きたいな。

複数の仕事をする複業が当たり前になった時代、
またこのお仕事ができるなんて、
ありがたき幸せ。

アンティーク好きな方、
古民家や古道具が好きな方、
インテリアや空間作りで繋がりたいです。

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