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妊娠初期の試練

妊娠、出産、というと産む瞬間が一番大変だとイメージする人が多いのではないでしょうか。

鼻からスイカでしょ!?とか男性だと耐えられなくて死ぬらしいよ・・とか。

確かに、出産は命がけだし、一番ドラマチックかもしれません。でも、実際には妊娠した時から、いろんな試練が待ち受けています。私の場合、妊娠初期が一番しんどかったので書き留めておこうと思います。

試練① つわり

王道ですが、悪阻ですね。いろんな悪阻の形があって、ひどい人は入院なんてことも。

私の場合は軽い方だと言われましたが、それでも気持ち悪かったです。

吐き戻すことはなかったですが、決まった時間に気持ち悪くなるというわけではなく、いつ気持ち悪くなるのかわかりませんでした。車酔いがずっと続く感じ

そして、常にある倦怠感。できるだけ動きたくないって感じでした。

酸っぱいものが食べたくて、その時から好きになったのがキウイフルーツ、その時だけハマってたのが、梅湯でした。

安定期に入る頃には一旦落ち着いて、またぶり返しましたが、その後すっとなくなりました。

妊娠前には毎日欠かさずお酒を飲んでいた私ですが、妊娠するとともに飲みたいとも思わなくなりました。(妊娠発覚前日まで、気持ち悪いのに飲んでいましたが。笑)

母になるということは、これほどまでに人を変えるのか、と自分でも感心です。


試練② 周りの理解が得られない

まず、妊娠が発覚すると、おそらく誰もが考えるのではないでしょうか。

誰に、どのタイミングで妊娠の事実を伝えるか?

はじめ、私は深く考えずに、すぐにみんなに言えばいいと思っていました。


しかし、そういうわけにもいかないんですね。。なぜなら、

妊娠初期に流産に至る確率は、妊娠した人の8〜15%前後。6〜7人に1人は流産を経験する。

のだそう。幸いにも、私の周りで流産を経験している人の話を聞いたことがなかったので(みんな言わないだけかもしれませんが)自分が妊娠するまで、こんなに流産に至る確率が高いものだということを知りませんでした。

事実、私のお儀姉さんも、一度流産を経験したのだそう。その時は、すでに周りの人に妊娠したことを伝えてしまっていて、まだ周りには伝えなければよかったと後悔した、と教えてくれました。

確かに、流産というだけで大きな心理的ダメージを受けるのに、周りにその事実を伝えたり、変に気を遣わせたりするのも余計に辛いこと。。

なので、多くの妊婦さんは安定期に入るまでは身内にしかその事実を伝えない人が多いでしょう。私も主人と相談して、安定期までは周りには伝えないようにしようと話しました。


しかし、これがまた辛いのです。


つわりのピークは妊娠初期。

一番理解してほしい時に周りに言えない・・なんてもどかしいんだ!なんて理不尽なんだ!世の妊婦さんたちは、このもどかしさに耐えていたのか!!

と、妊娠初期は周りに言いたくて、でも言えなくて、、耐え忍んだのを覚えています。


試練③ 赤ちゃんの様子がわからないことへの不安

妊娠初期って、お腹も大きくないし、妊婦健診の頻度も少ないし、赤ちゃんが育っている感覚がなくて不安になるんですよね。4週に1度の健診が待ち遠しくて、その度に、”元気でありますように”って祈りながら健診に向かっていました。

健診増やしてくれればいいのにー!っていつも思っていました。



他にも、試練というほどではないものの、どのくらい自分の身体を労わるべきなのかわからず、妊娠していなかった頃の生活を続けたい気持ちと、なかなかそうもいかない現実とのギャップなんかも感じていました。

妊娠発覚後、2週間後に夫と計画していたスペイン旅行。妊娠がわかっても行こうとしていました。強引にでも行こうとしましたが、母親に叱られ、「どうしても行くっていうなら、あんたのこと今後面倒見ないからね」とまで言われ、泣きながらキャンセルしました。

きっと息子も一緒に行きたかったのでしょう。一緒に行こうね!!

妊娠すると、つわりも人それぞれだし、出産も人それぞれだし、それぞれにいろんなドラマが生まれるんだと思います。私の場合はありがたいことに大きなトラブルもなく、平和なマタニティライフでした。(一度、妊娠初期に階段で転けて、おでこに大きなタンコブを作り、未だに見てもわかるくらい残っていますが)

振り返ると、お腹の中にこの子が来てくれたその時から、母へと育ててくれてたんだろうなと感じます。

まだまだこの先、妊娠中の試練が、試練だと思わないくらいにいろんな大きな試練が待ち受けているのかもしれません。その度に、息子も私も夫も、それぞれ成長していくんだろうな。どんな試練が待っているのか、怖くもあり、楽しみでもあります。






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