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庵野秀明に会った (日記その49

・秋葉原へ行った時の写真を見返していたら駅ビルの壁に描かれた「アイドルマスターU149」のアイドル達を撮影するオタクを後ろから撮った写真が出てきた。アニメが腐ったような容姿の中年男性が櫻井桃華さんの前でゴツいカメラを構えている。その歳になってもカメラを引っ提げてアイマスのラッピングを見に来るオタク性があるのだから彼は凡人よりは幸せだろう。僕も貴方のようになります。

・インターネットではキショいおじさんのものとして広く認知されているおじさん構文を、善良な親戚が使っていると毎回驚く。おじさん構文はキショくない人も使うしおじさんでなくともおばさんやババアも使うのだから、実際のところおじさん構文は中高年以上の用いる一般的な文体なのだろう。でも、僕はインターネットに脳を犯されているのでおじさん構文を使っている人が実際に現れると淫夢語録で話しかけられたような驚きを覚える。

・皮膚科に行ったら庵野秀明に声が滅茶苦茶似ている中年男性が「五千札しかなくて、申し訳ない」と言っていてすごくよかった。

・高校受験の時、面接で将来の夢を言わなければいけなかったのでウェブデザイナーと言っていた。普通科高校なのに。全くなりたくもない職についてどういった仕事なのか訊ねられたのでそれっぽい嘘を述べたら落とされた。よくよく考えてみると「将来就きたい職業を言わなければいけない」というのは僕が勝手にそう思い込んでいただけで、実際は素直に「まだわからない」と答えても良かったと思う。生きる上で感じる外圧の正体が実は己が生み出した妄想だった、ということはよくある気がした。

・某芸能人と専門家が集まってゴチャゴチャ言う番組で「犯罪者は衝動的かつ無計画に行動する人間が多い」といった話をしていた。ケーキの切れない非行少年をみんなが遠回しに怒られないような表現で説明しているのがなんかよかった。

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