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#ローソンPBに思う

この件で、いろいろと考えさせられたので、自分の頭の中の備忘録として。

最初に御伝えしておきたいのは、私個人としてコンビニ大手3社プラス2つとは、メーカー側の提案者としておにぎりやお惣菜の開発、スタイリストとして店頭広告の撮影サポート、PBのご提案をさせていただいたことがある立場です。そして、nendoさんに関してはデザインも考え方も好きで注目していた立場です。

ローソンさんに関してはナチュラルローソンのPBが好きで、定期的にパトロールしてきました。

今回のこのPBデザインリニューアル。コンビニは最も身近な存在な中で、どこに何があるのか、買うものがわかっている人にとって、毎日に違和感があるとストレスを感じるのだと思います。

コロナの感染拡大により買う側の選択肢が非常に狭くなり、人々がコンビニでものをより買っていたと思います。ただでさえ失われた日常に、買う行為が危険な時期での変更が、より大きな違和感とストレスとなったことも大きかったのかな?と思います。

私も牛乳のパッケージが変わった時に、ちょっとお年寄りにはわかりづらいかな?とつぶやきました。大きなロットでの変更です。しかもこのタイミングで変化への正しい計測はできません。そして人々は大きなストレスを感じている状況で突っ込んでいます。それだけコンビニがまちの身近なホットステーションである証拠なのだと感じました。

このデザインで行くのであれば、今のローソンの照明は明るすぎて、ナチュラルではない光量。そして陳列棚、棚と棚の間にソーシャルディスタンスを保つことが難しいほどの圧迫感があり、棚の高さも旧タイプ。ここを先に変更してからデザイン変更の方が、視覚的にも心理的にもここまでのハレーションが起きなかったのではないかな?などと考えていました。

元々悪魔のおにぎりは、3つ並ぶと違いが判りますが、1つだと、どれがどれかわからず、いつもの悪魔のおにぎりだと思って買ったらえらい辛かったこともあって、個のデザインと陳列したときの統一感と、視認性。ここはすごく商品開発する側としても悩むところでもあります。

おそらくこのPB変更はこれからローソンとして、コンビニとして新しいありようを提案するきっかけだったのかなと推測しています。大きな変遷のスタートとして、これをもとに戻さずに、改善修正をしていって最適化してほしいと思いました。

きっとこのコロナで人々の考え方、感じ方、生き方が変わっていきます。コロナ前の大きな潮流も少しベクトルが変わっていくと思います。

昨日社長さんがツイッターでのライブでお話をされていて、柔軟さや姿勢を素敵だなと思いましたし、ああいう場にPRでもデザイン責任者でもなく、社長が登壇するということの意味はとても大きいと思います。気さくな人柄でファンになった方も多かったようです。

「ホッと」がどこにあり、心地よさが買う便利さを阻害しないデザインとは何なのか?今後を楽しみにしたいと思います。



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