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建て替え間際の三省堂神保町本店に行ってきた~本と人との出会いもご縁~

通う大学から徒歩10分もかからない場所にあるのにもかかわらず、大学の行き帰りには駅近の丸善御茶ノ水店に寄ってしまうため、大学生活4年目にして一度も行ったことのなかった、三省堂書店神保町本店。

5/8の建て替えに向けた閉店にあたり、4/25からこんな素敵なコピーが貼られており、建て替え間際にようやく初めて三省堂の神保町本店に行ったところ、リアル書店の良さが詰まっていて、思わずnoteに書きました。(その日は、三省堂にかぎらず、なんだかすごく文化的な楽しいお散歩になってしまったため、それはまた別のnoteにまとめようかな。)

コピーと同じしおりも数量限定で配っており、足を運んだのにはしおりが欲しい気持ちもありました…!

「いったん、しおりを挟みます。」

本当に、本屋さんらしい、ステキで大好きな言葉です。天才なコピーライターさんだなぁ。


御茶ノ水~神保町に向かう坂を、並ぶ楽器店をときどき覗きながら、こぼれる音に耳をすませながら、下っていくと、交差点に差し掛かったところにどーんと、あのコピーが現われました!

思っていたよりも目立っていた!大きい!

入ったらすぐ、こんな本のタワーが!

特製帯がわざわざ作られちゃうあたり、神保町本店の愛され度が伝わってきます。

※店内は撮影禁止と書いてあったので、TwitterやHPの写真から、頑張って雰囲気をお伝えします!!そして気になったら、ぜひ自分の目で、身体で、雰囲気を味わってほしい!
※こんなにnoteにしたくなるほどとは思わずふらっと入ったため、記憶が不明瞭なところもあるかもです。
※広すぎて全部は見きれておらず!気になったところだけちらちら見てきました。それでも膨大。

一階の雰囲気

本のタワーを見てから、後ろを振り向くと、

「本の街 神田神保町」で出会った本はきっと特別な1冊になる

をテーマに、4つのカテゴリに分かれた本が小さなポップ付きで並べられているタワーがありました。(タワーの様子は、写真を探したのですが、見当たらず…)

1つ1つにつけられた紹介文をのんびり読んで、2冊の文庫本に、なんだか運命的な出会いを感じて、買うことに。

タワーが無ければ、紹介文が無ければ、きっと出会わなかった2冊。

ほかにも、同じ階には、紙の手触りにこだわったブックカバーが、70%オフで売られていたり、

それぞれ手触りが違うんです。紙の良さをふんだんに使ってる。

「『知的な』 そして『雑多な』雰囲気をもった雑貨店」である、神保町いちのいちの雑貨が売られていたり。

画像出典:公式HP
https://ichinoichi.books-sanseido.jp/about
ホームページにのってるコンセプトが素敵すぎた
https://ichinoichi.books-sanseido.jp/about

豆本や、万華鏡、おしゃれな一筆箋など、全部閉店に伴い70%オフで売られていました。ここは、三省堂の建て替えに伴って、閉店になってしまうようです。すごく気に入ったのに残念ですが、有楽町や丸の内にも店舗があるようなので、また訪れようと思います。

それから、「本みくじ」なんてものもおいてありました。
テーマは、
「お客様&従業員が選ぶ2021年に読んだおすすめ本」

ちょうどこの↑「本日」に行きました。無くなる前の、駆け込みだったよう…。おみくじは迷った挙句帰り際に引いたので、どんな本だったかは最後にまた!
今見たら、二階と一階で違うテーマでやってたみたいですね…!気づかなかった!
二階のテーマは、「忘れられない一冊」、これも気になる。

二階へ(アウトレットコーナー🤩、カフェ☕)

二階では、本屋さんでは珍しい(のでは)、アウトレットコーナーがありました。
本屋さんと著者には良くないなぁと思いながらも、金銭的についついBOOK OFFで本を買ってしまう私にとって、アウトレットコーナーは嬉しい!!しかもアウトレット価格から70%引き。

東京に21年間住み着いているのに、全然東京の街を知らないなぁと思い始めていたところだったので(神保町の良さも、閉店間際にやっと気づいた)、ご縁を感じてこの本を購入。

ひとつひとつの街の水彩画も美しい。
定価2000円+税が、なんと周り周って277円に。
しかも作者の榎木さん、奥付を今見たら、私の大好きな羽生結弦選手が北京五輪で演じた「天と地と」に映画で俳優として出てるらしい…運命すぎた…。

また、カフェもこの階に。私は、買った本を、買ったときの気分が残ったままで、カフェで読む時間が大好きで…!本屋さんにカフェがあると、嬉しいです♪

三階へ(ビジネス本→文房具・雑貨がたくさん😍)

三階にはいると、まず見えるのは、ビジネス本コーナー。
写真が撮れなかったのが本当に残念ですが、

この春散り散りになる3Fスタッフが選んだ
ビジネスパーソンに向けた160冊

これからも、本というバトンをつなぎ続けます。

というコーナーでの、ビジネス本の並べ方が、リアルの書店ならではで。Amazonでは出会えないような本に出会えそう。さすが本屋さんのスタッフさん、本の紹介文も上手で、読みたくなるものばかり。

そして、奥には文房具コーナーが!!(小学生からずっと文房具が大好きで、一時期iPadとPCによって離れかけたものの、やっぱり今でも文房具が好きなまま、21歳の大人にいつの間にかなってしまった私、大歓喜)

なんと、ほとんどの文房具が70%オフで売られていました!(SARASAボールペンとか、蛍光ペンとか、一般的な文房具まで!)
ちょっと前までは50%オフだったみたいで、上から貼られた跡が見られます笑

財布のひももゆるみまくり、

  • 蓄音機器のメモスタンド(これは50%オフで、400円行かないくらい。神保町ならではの、アンティーク雑貨。)

  • 「舞姫」のマスキングテープ(マスキングテープが大好きなんです!文学をマステにしちゃうって、いとをかし。しかもそれを本屋さんで売るなんて…小説↔アートの行き来がステキ。)

  • かわいいポストカード2枚

ポストカードは、なんとなく、ぺんてるくれよんのキャラクターに似てる。

を購入しました!破格すぎた…。普段だったら買わないようなものに、目を配れて、出会えてよかった

三階→四階にあがるあたりで、

エスカレーターでたどる神保町本店のおもいで
このエスカレーターも40年間皆様を
本の世界へご案内してきました。
ご参加されたものはありますか。

なんて企画を見つけちゃいました。エスカレーターという、細かいところまで凝ってる。そしてコピーは相変わらず天才。

本の世界に案内されるエスカレーターに乗って…

四階へ(アート&古書館)

四階で私が見たのは、芸術・海画廊コーナーと、三省堂古書館。

本屋さんに、アートが売られてるって、異種芸術の混合感があって、なんか好きです。

奥には、少し昔めの本が売られている三省堂古書館が(図書館っぽい響きで良き)。ちょっと居る方の年齢層高めでしたが、ずかずか入っていきました。

100円セールもやってました↑

新約聖書が350円で売られていたり笑、1990年代の流行っていた映画をまとめた本があったり、ちょっと前のSF小説があったり、どーんと哲学の本の日本語訳があったり(マルクスの資本論とかあった気がする)。
私の興味分野の精神科領域の本もあり、数十年前にはどんなことが考えられてたんだろうと、興味深かったです。

古書館は、流れてる音楽も、なんだか雰囲気に合っていました。

五階へ(かわいい医学🩺)

五階には、私が学ぶ分野でもある、医学コーナーが。
医学生なら絶対お世話になってる「MEDIC MEDIA」のコーナーが、ユニコーンや飴や猫やお花でかわい~~くデコレーションされていて、びっくり😳

医学コーナーのすぐ横には心理学の本が並んでおり、精神科と心理学の本の違いを楽しみました。

六階へ(ほんわか~)

六階は、主に子供向けで、他の階との雰囲気の違いが印象的。
ちょっと低い木製の棚、年齢層の他の階との違いに、ほっこりとした気分になりました。

(ほかの本屋でも、児童書は上の方の階だったり、奥の方にあることが多い気がする、何か理由はあるのかな)

子供向けのおもちゃも70%オフで売られていて、欲しくなったけどぐっとがまん…笑

エスカレーターで、40年の歴史を感じながら降り、一階で本みくじ&お会計

既にある程度買うものがあったので迷ったのですが、本みくじ、引くだけなら無料ということで、引いてみると…!

人との出会いに縁があるように、
本と人との出会いもまた縁だ。

と書かれたおみくじが。
これ、今日の1日じゃん…!!!とまさにご縁を感じまくり、51番の本を手に取らずにはいられませんでした。

何の本だったかは、ネタバレになりそうなので書かないでおきます。けど、気になる人は、おみくじのキーワードからぐぐると、たぶんわかるかと。
本を開くと、担当者の手書きの本紹介が入っていて、最高でした。
ブックカバーは繰り返し使えるのも、良い。

本と人との偶然の出会いを、オンラインではない実店舗の良さをふんだんに活用して、ある意味ご縁を計画的に作ってるようにも感じられた三省堂神保町本店。

(↑について、私が感じたこと、詳しくは計画的偶発性理論で検索してみると、よくよく伝わるかなと思います。実は2年生の時にこのテーマでnoteを書いてるのですが、ちょっとノリが恥ずかしすぎてアーカイブしてあります…)

レジ横に並ぶ本にも、きっと意図があるのだろうなと思いつつ、お会計を済ませました。(建て替え前のご愛顧キャンペーンで、三省堂ポイントボーナスがたっぷり付きました✌)

ちゃんとお目当てのしおりもいただきました。
裏に書かれていた文も、好き。第二章待ってるよ!
購入品全部!!
これだけ買って、たくさん出会って、3000円超でした。飲み会1回分ちょっとくらい。
これから味わうぞ~!!!!

思わずレジの人に、本当に楽しかった旨と伝えたところ、もう閉店間際で結構無くなってるんですよ( ;∀;)とのこと。
フル状態の三省堂神保町本店、行ってみたかった…!

いったん、しおりを挟みます。

おわりに…と書こうと思ったのですが、いや、今後、この体験から生まれる第二章があるんだろうな、と思って、この言葉に。

2025年に予定されている建て替え後の営業再開に、またつづきを読めることを、心待ちにしています。

(2025年は、大阪・関西万博の年でもあり…大阪からは遠いけど、海外の人にも神保町の雰囲気を味わってもらえたら嬉しいなぁ。都会の東京とは、また違う良さがありました。)

閉店まで残り7日間ですが、気になった方で、行ける方はぜひ、40年間続いた第一章の終わりを読みに、三省堂神保町本店へ足を運んでみてください。
今回はわたしの視点でつづりましたが、わたしとはまた違う目で、楽しめると思います。


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