見出し画像

【264/1096】悔しいとか、意地でもとか。

264日目。暑い・・・暑いとのんびり動くのがいい感じ。南の島がのんびりしているのはそういうことだよね、と思う。
扇風機の風をあびながらぼーっとした。


「悔しい」とか「意地」とかについて考えている。
なぜかというと、伸びる人、変化する人というのは、健全に悔しがっていて、その悔しさから、変わっていくように見える。あと、意地でもそれをやってやる、という気概があるというか。

「悔しい」というのは、前提に「自分は出来る」がないと湧き上がらないのではないかと思うのだ。
例えば、スポーツの試合に負けて悔しがっている子は、本気で勝つつもりで、勝てると思って試合をして負けたから悔しがるのである。
「できる」という気持ち、つまり、自尊心がある。

「意地でもやる」、というのも、たとえ、自分ができなくても、意地でもそれはやり遂げるというようなことで、それはつまり、「できる自分でいる」という前提があるような気がする。
プライド、と言ってもいいかもしれない。
あまりそこばかり肥大すると、実力との差でバランスがおかしくなるが、自分の実力のちょっと上、そこも出来る自分であるように見せるプライド。
矜持がある人が意地を見せるのではないか、と思う。
矜持とは、「自分の能力を信じていだく誇り」と国語辞典にある。

自慢じゃないが、私は何かができなくて悔しいと思った記憶がない。
幼少期まで遡って思い出してみたが、ちょっと思い出せなかった。
自分が絶対に正しいのに、それを間違っていると言われて眠れないほど悔しがったことはある。
悔しいこと自体がないのではなくて、やってみてできないことを悔しいと思ったという記憶がない。

子どもの運動会で、全校生徒でやった大玉転がしで負けたのが悔しくて、本当に地団駄踏んで悔しがっている男の子がいた。顔をくしゃくしゃにして、真っ赤にして、泣きながら、大声をあげて飛び跳ねて、全身で悔しがっていた。
ぜったいに勝ちたいのだというあのエネルギーに身震いした。私は、確実にあれを体験したことがない。

私は、「自分はできる」と信じて何かに臨んだことがなかったのだなと思う。
できないことを諦めるほうが早かった。
自分に与えられている選択肢は限られていて、その中から選ばなくてはならないと思い込んでいたし、その中に自分の選択したいものがなければ、それをつかみ取りにいくという気概も持っていなかった。
自分はできないし、無力だし、無価値だから。
やらせてもらえることがありがたいことだと、イヤでもなんでもやること、我慢すること、諦めることを優先していた。

もともとやりたくないから、がんばらないし、限界超えようとしないし、できなくても悔しくなかった。
だってやりたくなかったもん、と思っているから。
そう思っているけど、開き直る度胸はないので、相手に対する罪悪感はふくらむ。
できなくてごめんなさい、と。

そのうち、その構造がデフォルト(初期値)になって、
自分がやりたくてやっていることも、できないと「罪悪感」が湧くようになった。
できない自分でごめんなさい。
それが積み重なると、こんな私が生きててごめんなさいのできあがりである。

そこから脱却したくて、いろいろやってきた。
だけど、まだベースに「できる自分」を置いてないんだなと気づいた。
いつまでも、ベースは「できない自分」で出来ない自分が一生懸命やるだけになっていた。

「一生懸命やったけど、できなかった」を積み重ねても、できないだけである。
ぜったい出来るので、それをどうやるか?としてやるのとはたぶんまったく違うだろう。

去年の呼吸・整体スクールの指導者クラスで、インストラクションの練習をしているときに、先輩が
「準備が足りてないのになんとかなると思って結局なんともならなかった。
自分が納得するまで、準備して臨むしかない。」
という話をしてくれたことがある。
準備をするのは当たり前である。
しかし、「自分が納得するまで」というのは終わりがない。
実際、聞いてみると、尋常じゃない量の準備をしている。
自分に克つ、強いこころがないと、そこまでの準備ができない。
その準備をして臨んで、そこで初めて「悔しい」想いをするんだろうと思った。

そこから、自分が納得するまで準備するをやってみている。
でも、納得する前に期日がやってくる。
これ以上はできない、とその時思うことはやってみているわけだが、実際には、ああ、もっとできたなと思うことの方が多い。
これだけやっても、これか・・・と自分の実力の無さを嘆いてみても、実力は実力である。
その実力で、今最大限、なにができるか?を見極めるのも大事だし、実力を伸ばし続けることも必須。

最近、できないことに罪悪感を抱くことはほとんどなくなった。
できないなら、できるまでやるだけだ。
諦めないなら、いつか届くだろう。
地団駄ふんで悔しがる体験をしてみたいものだ。

では、またね。



■告知■

★7月の呼吸オープンクラス★
暑くて動きたくない・・・と思っていてもあら不思議。
やれば、軽やかに動ける身体と落ちついた心を取り戻せます。

トータルコンディショニング&深呼吸
2022年7月2日(土)9:30‐11:00 オンライン
https://tcshinkokyu20220702.peatix.com/

1096日連続毎日書くことに挑戦中です。サポートしてくださるとものすごくものすごく励みになります◎ あなたにも佳いことがありますように!