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【96/1096】IFSと日常の所作

96日目。1096日目まであと1000日!ということに気づいた。おお、あと1000日って気が遠いですね。続けられるのかなーと弱気になる数字ですよ。でもまあ、終わりが来るというよりも通過点と思ってやっていれば、いつか通り過ぎるのか。

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週末、IFS(内的家族システム療法)という心理系のセミナーに参加した。
フランク・アンダーソン先生の「IFS トラウマ、神経科学~トラウマを超越する」というセミナーで、とても面白かった。

IFSは今すごく人気(?)の手法で、正式トレーニングはアメリカで7000人も待っているらしく、日本で開催できるのは来年以降になるらしいが、正式トレーニング以外で学べる機会に学んで活かしている。

IFSはエビデンスに基づいた方法論で、自分の核であるSelfとつながり、身体に落とし込み、傷ついたパーツ(自分の内側にいくつものパーツがいて、そのパーツがトラウマや防衛をになっているという考え)を癒すことを目的としている。
すごく丁寧に、ひとつひとつのパーツと対話をしていくので、フラッシュバックや複雑性PTSD、DIDなどを持ったクライアントにも安全にセラピーしていくことができる手法である。

このSelfというのは、自分の本質のエネルギー、つまりは魂、神、意識の中核という言葉で説明されていて、セラピストが自身のSelfにつながってセラピーを行うことがとても重要であると学ぶ。

この「Selfとつながっている状態」というのを説明されても、なかなかに理解が難しい。
自分のトラウマケアをしっかりすること、自分自身がSelfのエネルギーである体感、内側のスペースを持ち、好奇心、落ち着き、勇気、思いやり、愛などの感情の状態として、また、今ここに一人の人として存在している感覚としている、という。
セミナーでは、「Selfとはなにか?」という問いに

Selfのエネルギーは有形でつかめるものではなく、具体的なものではなく、あるいは知的なものではない。
状態で、そのエネルギーを感じると言うこと。
そのエネルギーとして感じるのだが、そこがなかなか難しい。

と説明され、講師の先生がSelfエネルギーをどう感じているかをイメージとして説明してくれた。
チタンの棒がささったように芯がしっかり通っていて、ピリピリするようなエネルギーをまとっている、というような。
自分は大丈夫な感覚。
私は、Selfは自分の真ん中にいる感覚だと思っている。

IFSには、Selfのエネルギーの質として8Cというのがあり、
・Curiosity 好奇心
・Calm 落ち着き
・Clarity 明晰さ
・Connectedness つながり
・Confidence 自信
・Courage 勇気
・Creativity 創造性
・Compassion 思いやり
とされている。

そして、それを感じるために、どうしたらいいか?という問いには、自分のケアをして、スペースを持つこと。クライアントの症例に、難しさを感じるときは、自分のパーツのケアができていないからであり、自分のパーツが活性化している状態ではセラピーがうまく進まないので、必ず自分のケアを先にすることなどが大事と教わる。

私はSelfのエネルギーの状態を、呼吸のニュートラルにいる状態です、と認識している。
これはもう、間違いなく、ここなんである。
私は、このことに確信を持っている。
自分が、呼吸のニュートラルにいる状態でセラピーをすればいいのである。
なんと明確であろうか!

その呼吸・整体で、所作の講座があった。
呼吸のニュートラルでいる状態で、日常の動作をするというものである。

その中で、「人の話を聴く」というのをやって、呼吸のニュートラルでいる状態と、そうでない状態のときの差が歴然としていた。
IFSで言ったら、呼吸のニュートラルでいない状態だと、自分のパーツがどんどん出現してくるのである。
声が音として聞こえ、遠い感じで、自分の価値観が出てきて、思考が回る。
呼吸のニュートラルでい続けると、相手は近く感じ、つながっている感覚があり、声も届き、交流が起きる。エネルギーが循環している。
そして、誰でも呼吸のニュートラルの状態になれる。
自分のSelfとつながってる状態になれるなーと思った。
(そこから外れやすいとか、そこに居続けられないとか、その人の今いる場所によってつながり度合いは変わるけども、その状態になれない人というのはいない)

本日の気づきメモ

IFSの説明だと、Selfとして存在することが、癒しをもたらし、安全に生きることができ、自分を自分たらしめるのだけども、それがまさしく「呼吸のニュートラル」だなと思う。(私がそう思っているというだけではあるが)

呼吸のニュートラルでいる状態だと、痛感も変わるし、防衛反応の出方がまるで変わるので、トラウマの処理が変わるということが、今日の所作の講座ではっきりした。
トラウマを身体に記憶させないで、処理することができるということ。
というようなことは、もちろん、呼吸・整体では言っていないけれども、私の理解として、その構造は肚落ちしたのであった。

自分が呼吸のニュートラルにいると、相手も呼吸のニュートラルになれるというつながりも明確だし。

日常の動作、所作が、どのくらいの回数あるか?というと、たぶん、立ったり座ったり、手を伸ばしてモノを取ったり、などなどをカウントしたら一日1000回くらいは普通にあるんじゃなかろうか?と思う。
そしたらですね、自分を癒したり、解放したりするチャンスが1000回あるってことなんですよ、毎日。

IFSはもちろん素晴らしい手法で、安全にトラウマ治療ができるセラピーとして確立されていて、私もとても好きな手法で組み合わせて提供してきている。
その前提として、自分をととのえておくということを、身体の技術で出来ると、その手法を最大限活用できるということだ。
そして、セラピストがもっとも自分をケアしておく必要があるのであれば、私は毎日1000回ケアするチャンスを持っているということになる。
なんとありがたいことでしょうか。

日常の所作が変わると、人生がぐるりと変わる。
変わりたければ、変えるしかない。
過去の延長線上ではない未来をつくれる。自分の手で。

今日のところはこの辺で。
では、またね。




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