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【207/1096】触れる触れられる
207日目。ゴールデンウィークは、のんびりのんびり過ごしていて、時間がびよーんと伸びている感じがする。こののんびりさはなかなか居心地がよく、好きだ。
胸の前で、右手に左手を合わせて、右手に左手が触れる。
左手は右手に触れられている。
触れに行った右手が左手に触れられる。
触れると触れられるが、混ざり合うところまでいる。
この瞑想を時々やる。
たぶん、わりとやる。
右手と左手を交代してやる。
左手が右手に触れに行くほうから。
左手が触っているが、そのうち左手が触れられている。
これを微細に観察しながらやると、
ものすごく面白いので
ぜひやってみてほしい。
最初にやったとき、ものすごくふしぎな感覚になった。
手の指、掌、だけじゃなくて、全身の感覚がものすごく鋭敏になっていく。
触った瞬間、触られている。
そのことに、どのくらい気づいているか?と思う。
たぶん、あまり気づいていなくて、
日常は、自分が触りたいものに触っている。
触れる感覚のほうにばかりアンテナが立っている。
触れられるのは、「誰か」「何か」別の対象がいて、
その誰か(何か)が触るから、自分は触れられていると思っている。
物をもつときも、物に触られているという意識で触ると
自分が触っているときと、全然違うものになる。
昔、小学生や中学生の頃に、親戚の子の子守をしていたとき、
赤ちゃんを抱っこしていて眠らせるのが上手だった。
叔母たちが、寝かしつけがじょうずだと褒めてくれて、嬉しかった。
ものすごーく時間をさかのぼって、あのときの感覚を思い出してみると、
赤ちゃんに対して寝かしつけようと思って抱っこしていたのではなくて、
ただ、トントンと赤ちゃんにあわせてリズムをとっていただけだった気がする。
しかし、自分の子が生まれた後に、夜中の寝かしつけはなかなかうまくできなかった。
「寝てくれー!!!」とものすごい念を送って、寝かそう、寝かそうとしてトントンしていたからだなと思う。
相手に触れるとき、自分が触れられている。
その感じでトントンしていたら、もう少し違ったかもしれないと思った。
今日、子どもと手をつないで歩いているとき、
自分から手をつないだけども、
ずっと触られているなーという感覚で
つないでみた。
ちょっと泣きそうになった。
では、またね。
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