「ケーキの切れない非行少年たち」
少年院にいる子供達の多くは、
そもそも、
物事をきちんと理解し反省する、
どころか、それ以前の能力が
驚くほど足りないそうです。
「ケーキを3等分に切って」と指示を出すと、半分に切ってから残りを半分に切ったり、横に3本切れ目を入れたりで、私たちが普通に思いつく事ができない、つまり、
思考力が圧倒的に足りないんだそうです。
多くは、小学校低学年でその兆候は見えて来る。
漢字を覚える時、形を真似しますよね?その、真似(同じ形を書く)ができない。
認知ができない。
簡単な計算も、低学年でつまずき、
中学校位で完全に付いていけなくなる。
高校に行かずそのまま社会に出ても、
身体的能力(器用さ)の低さもあり
仕事がうまく出来ない。
解雇される→ヤケになる→犯罪に手を染める という経路を辿るケースが多いんだそうです。
私は今まで、
犯罪の多くは、貧困や家庭環境により心身共に健全に育つ事が出来なかった事が大元の原因なのかなと漠然と考えていたので、
…脳の気質異常⁈…
なるほどそういう事があるのかと
かなり衝撃を受けました。
理解が遅いのは、頭が悪いからではなく、生まれつきのもの?
だとしたら、一人一人に寄り添って
丁寧に教育し、落ちこぼれが出ないよう最低限の知識を与えてあげる事が、もしかしたら犯罪の抑制に繋がるのではと思いました。
現場で実践するのはなかなか難しいかもしれませんが。
無差別殺人など起きない世の中になって欲しいから、
教育現場や家庭で考えたい問題だと思いました。