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「提案」より「背中を押す」がいいな♪

去年、ステンドグラス作家をしている妹がマルシェに出店した際私もお手伝いに行きました。

その時、妹の知人の方が来店され、妹が作ったピアスを手に取りながら、ピアスホールを開けることに躊躇しておられるようにお見受けしたので、私が数ヶ月前に開けたばかりだということや、イヤリングのように痛くなることもなく、開けてから毎日が楽しいこと、皮膚科で1万円と、意外とリーズナブルだということ、施術の際の痛みについて、等などお話しました。

そしたら。
妹が最近その方と会う機会があり、最近ピアスホールを開けたと嬉しい報告があり、私にもとても感謝していたと、妹から連絡がありました。

うーん、確かに私は背中を少し押したかもしれないけれど、決めたのは本人だもんね、凄いね!と返したら、「だけど背中を押すことも大事」と妹は言ってくれました。

ちなみに妹は20代で開けたそうなんですが(今まで知らなかった事実)かつて彼女からピアスを勧められたことは一度もないし、私も密かに開けたいと思ってたことを話したこともなかったんです。何故か。

私の場合は、多良美智子さんの本を読み、多良さんが80歳でピアスホールを開けた事に感化されたこと↓


それと、noteのお友達めっこちゃんがユーミンの「真珠のピアス」を取り上げた記事を書かれた時に具体的な質問をしたことがきっかけで実行に至ったのでした。

めっこちゃん、その節はアドバイス本当にありがとうございました♪

もし妹から「お勧め」されてたら開けていただろうか?…と考えてみましたが、
なんとなくですが、むしろ開けてなかった気がするんですよね。

背中を押されることは確かに行動を起こすひとつのきっかけになる可能性はあるけれど、本人の気持ちが高まることが一番大事なのかなと思っていました。
「いいよ〜やりなよ〜」
とうるさく言われ続けたら 逆にやりたくなくなるものかもとも。

朝ドラ「ブギウギ」では、
友達と遊ばずに1人でいる娘を心配するあまり口を出し過ぎることが逆効果になってしまう場面が描かれていました。凄くわかる気がしました。

そして新朝ドラ「虎に翼」では、父が娘の背中を押す姿が描かれています。

私の趣味であるヴァイオリンにしてもウクレレにしても、誰かから勧められて始めた訳ではなく、自分の中に無意識に秘めていた興味や関心が、その時偶然(なのか必然なのか)起きた出来事によって掘り起こされ自発的に好奇心が膨らみ一歩踏み出したように思います。
そしてそれこそが最良と思っていたのところがあるのです。
つまり、「勧められたからする」のではなく、自発的に行動を起こす事が一番重要と。

だけれど、
今回のピアスの件のように
私が「お勧め」した事がきっかけになって行動を起こした方がいる事を考えると、「お勧め」「提案」もあながち否定できないかもしれないと思い直しました。

「お勧め」はあくまで「お勧め」であり、あとは本人がどう行動するか、なんですよね。

でもでも、
やはり「お勧め」「提案」より、「背中を押す」がしっくりくる気が。

✳︎✳︎✳︎

偶然ですが、
先日のオケ練でまた同じようなことが起きました。

最近入団され2回ほど練習に来られていた方から、「◯◯さんですか?」と声を掛けられたのです。
名前を呼ばれてすぐに、あ〜!と思い出しました。

もう10年も前のこと、私とその方はたまたま同時にお邪魔していたヴァイオリン 工房にて、私からオケにお誘いした事があったのです。
その後工房の職人さんを通じてお電話まで頂いたり私のオケのコンサートの際一度楽屋に来てくださったものの、その後入団される気配なく10年が経過しすっかり記憶が薄れていました。
先日の練習の時、最近入団されたその方があの時の方だと知り大変驚いた訳ですが、
「声を掛けてくれて嬉しかった」と言われハッとしました。
私の一言がもしかしたら彼女の心を動かしたのかもしれない。彼女のその一言から、逆に私の方が喜びを頂きました。

いろいろなご事情があり遅くなってしまったということでしたが、彼女の合奏をやりたい気持ちが今大きくなったという事なのでしょう。

▲まとめ▲
やりたい気持ちが高まっていない状態で「提案」するのは逆効果になり、やりたい気持ちが高まっている時にちょっと背中を押されることがきっかけになって一歩前進できる、
そんな風に思いました。

ここまでお読み頂き
ありがとうございました❤︎

何気ないひと言が
とても嬉しかった私でした♡