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NHKスペシャル「認知症の母と脳科学者の私」を視聴して


一昨日の夜、NHKスペシャル「認知症の母と脳科学者の私」を視聴しました。

早稲田大学で教壇に立つ恩蔵絢子さん。

以前ご著書を読んだ事があったのもあり、どんな方かなぁと拝見しました。とても素敵な方でした。

過去記事↓


ご自分は好きな研究に打ち込んできた。これまで、母の事を真剣に考えた事はなかった。(子供ってそんなものだと思いますby私)
65歳という若さで認知症になった母を、父と共に温かく見守るお姿に感銘を受けました。
お母様は、音大を出てご自宅でピアノや歌の指導をされてた方。
そんな方でも認知症になるという事に驚きました。

少し気になったのは、お母様が時々発する「私はバカだから」という言葉。

私の父も現在認知症でありグループホームでお世話になっていますが、
父もそうだったんです。
父の場合はプライドが高く他人を見下すくせに、本当は自分に自信がなく自分を卑下する言葉をよく発していました。
ハーモニカがとても上手だったのに、どんなに心から誉めても認めず「こんな下手くそなの誰も聴かないよ」と言いながら、私たちに聴かれる事をとても喜んでいた。
常に自分を否定し他人には自分を大きく見せようとし他者からの承認を求めていた(飢えていた?)、そんな悲しい生き方をしてきた父と、自分を卑下するところが少し重なり切なくなりました。

番組の中で、絢子さんが、ところどころ汚れているお母様のお料理メモを見て涙する場面がありました。
母は、毎日毎日こんなにも工夫していろんなお料理を作って、私達を支えてくれていたのだとわかり、感謝の気持ちでいっぱいになったのでしょう。

今は、料理ができなくなった母の代わりに台所に立ち、寄り添って散歩に出かける絢子さん。

素敵な方です✨✨

NHKプラスで、1月13日(金)まで視聴可能です(たぶん)
ご興味のある方はご覧ください。


それにしても、、、
私と同じ位の年齢で認知症になられ、現在72歳。
私の周りにおられる高齢者の方は皆さんお元気なので、ちょっと信じられない気がします。
夫が参加している健康麻雀のお仲間さん達も皆さんお元気で、80歳前後の方が多く、90歳過ぎた方もおられます。
自分で現地へ体を持って行き、1日そこで過ごす体力、知力、協調性が必要で、それをこなしている高齢の方の存在には勇気をもらえます。

ただ、
趣味や打ち込む仕事が有れば認知症になりにくいのではと今まで思っていましたが、恩蔵さんのお母様のように音楽の専門家でさえ認知症になるというのは、ショックでした。

なんとなく思うのは、家事育児や仕事からある程度解放された時、次のステージに移行する「切り替え」「順応」の速さが決め手なのではないか?失ったもの(ように感じられるもの)を精神的に手放し、新たに生まれた時間をどう過ごすか。

その移行が上手にクリアでき、次のステージで第二の新たな人生を歩める人、そういう人は認知症になりにくいのではないだろうか?

それとも、単に脳の萎縮などが原因であり、本人の「生き方」は関係ないのだろうか?…

わかりません。

認知症はまだまだ解明されてない面が多い事でしょう。
死ぬ間際まで何か打ち込めるものがあれば認知症にはなりにくいのではないかと、現時点ではそのように解釈していますが、そうとも限らないのかもしれません。

わたくしも、人生の終末期に近付いて来ました。
うちには、頼れそうな子供はいないので😅出来る限り自力で生きていきたいものです。^^;

それではまた。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました❤︎