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片岡義男著「僕は珈琲」/珈琲の香漂うエッセイ。からの〜珈琲にまつわる映画のお話。

昨日のこと。
メルカリでちょっと大物が売れたので、いつもより豪華に、駅の喫茶店でウィンナー珈琲を飲んで来ました。(ウィンナーは入ってないですよ〜w)

カップが可愛い♪

今読んでいる本は堅苦しい本が多いので、息抜きにこれを持参。↓


珈琲にまつわるエッセイが好きで既にいろいろ持っているのですが、この本も書店で目が合って買わずにいられませんでした。
買ってから気付いたのですが、これ、サイン本だったみたい。

味わいのある字ですね〜
珈琲好きなだけに😆


タイトルの「僕は珈琲」ですが、お店に入ると皆言いがちな言葉、という意味のようです。
I am Coffeeって変だよね、って話。
でも、片岡さんは本当にコーヒーで出来ているかもしれないと思いました(笑)

全体的に短めなコラム的文章で構成されている本ですが、おや?と惹かれたのは「ブラジルの深煎り」の項。これだけ長め。

著者は、買ったばかりのサコッシュを肩に掛け、着用具合を確認しようとふらりと出掛ける。いつもの私鉄に乗り3つ目の駅で降りていつもの喫茶店へ入る。
カウンター席に座り、短編小説の構想を練るうちに、妄想の中の店主との話がどんどん膨らんでいく。

要約 by私

妄想を元に短篇小説は完成。その小説も全編載っていました。
私も妄想癖がおおいにあるので大変親近感を覚えました。
…というか、妄想力が旺盛でないと作家にはなれませんね^^;私の妄想癖と一緒にして大変失礼致しましたw

✳︎✳︎✳︎

ところで、この本で紹介されているドキュメンタリー映画が良かったのでご紹介します。現在Amazon primeで視聴可能です。

映像がとても美しい映画でした。
ドキュメンタリーだけど芸術作品。
珈琲の実がこんなに赤くて可愛いこと。1本の木から数百グラムしか収穫出来ないこと。ブラジル以外の国では1個1個手摘みされていること。大量の水を必要とする精製の様子。そして各国に送られて消費者の元へ。
大変な手間が掛かっているのがわかりました。

映画の後半、私も1度訪れた事がある、幻の喫茶店 大坊珈琲店の大坊氏が丁寧に抽出される様子まで収められていてこれには感激しました。

表参道交差点近くの雑居ビルの2階で38年もの長い間多くの人々に愛された大坊珈琲店は、2013年12月に入居ビルの解体のため閉店しました。

私は、たまたまその1ヶ月ほど前に上京したタイミングで奇跡的に大坊氏が焙煎した珈琲を飲むことが出来たのでした。これは別記事で書こうと思っています。
わたしが訪れた時は大坊氏はお留守でしたが、お弟子さんがドリップする様を目の前で見る事が出来ました。今でもその様子をよく覚えています。

この映画の中で大坊氏がドリップする様は、一連の動作が、お茶のお手前を連想させるような(動きはもちろん全然違うのだけれど)隙のない完璧な所作という感じがしてそれはそれは見事なものでした。

珈琲好きにはたまらない映画と言えるのではないでしょうか。
1杯の珈琲にこれだけの手間がかかっている事を今更ですが知る事が出来て良かった!
そして、スペシャリティコーヒーに相応のお金を払うのは当然の事だと思い至りました。

私は読書と散歩と買い物がてらほぼ毎日コーヒーチェーン店に行っておりますが(しかも最近ルイボスティーを飲む事が多い)たまには本当に美味しい珈琲を、それ相応の金額を対価として支払ってしっかり味わって飲みたい、と強く思いました。


片岡義男さんの珈琲エッセイ、素敵な本でした。

片岡義男と言えばこの曲ですよね↓

懐かしいですね〜

それではまた。
最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎


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