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週末お遍路さん(36):三度の白衣カスタム!鶴さんと亀さんが揃う

高知県最後の札所、39番・延光寺さんには、納経のほか、忘れてはならないミッションがあるのです。

街中なので山門への階段もちょっとだけ。

それは、えんやこらえんやこら山を越えてお邪魔した、20番札所・鶴林寺さんでいただいた白衣の鶴の印と対になるように、亀さんの印をいただくこと!

鶴と亀で縁起も爆上げだね。
こんな縁起のいい白衣着て冥途に旅立ったら、極楽浄土まっしぐらよ!

延光寺さんには、亀さんが竜宮城から持ってきたと言われている銅鐘があったり、境内にも亀さんがたくさん。

亀さん、背中に銅鐘背負ってご登場されたらしい。

「お邪魔します」と鐘をついて、納経所で「亀さんの印もお願いします!」と、白衣を差し出す。

本日最初の札所だけど、今日は白衣なしだね。でも車で乾かせるからよかったね~、と、ここでも車の恩恵を受けつつ、無事に本日最初のミッション完了!

ここからは、愛媛県に向かって四国を北上しながら札所を巡ります。

そして41番札所・龍光寺さんで、昨日からずっと気になっていたお遍路さんとのコンタクトに成功したのです!

というのも、各札所を順番に巡るお遍路さん(逆打ちの方もいるけど)、車だと、だいたい同じタイミングでお寺に到着するんですよ。で、昨日からよくお見かけしていた、各札所でスケッチをされているおとうさんがいらっしゃったのです。

「スケッチしてる人いたね」「どういうの描いてるんだろう?」「気になるよね」と、お見かけするたびに話していた。
そして3人が思い思いに写真撮影をしていたタイミングで、なんとOちゃんがおとうさんに話しかけているじゃないですか!私と先輩は会話に加われる距離じゃなかったけど、Oちゃんがいろいろと聞いてくれたそう。

階段を上った先にある奥の院に行きながら、「ちょっとちょっと~!どのタイミングで話しかけたの?」「おとうさん、なんだって?」と、おとうさんとの情報を教えてもらうべく、Oちゃんを質問攻め。
どうやらご夫婦でまわっていらっしゃるらしく、おふたりも「女の子3人なんてめずらしいね」と、私たちを話題に出してくださっていたよう(騒がしくて申し訳ない……)。

「でもスケッチしながらとか素敵だよねぇ」と奥の院に到着すると、なんとすでに噂のおとうさんがスケッチ中!

これで堂々と話しかけられるぞ!と、ここぞとばかりに「こんにちは~」「あぁ、さっきは」とご挨拶。「お遍路さんのお寺は神仏習合の名残りで鳥居があったり、ここからの景色もいいよね」と、街を見下ろしながら、ちょっとだけ立ち話。

おとうさんがスケッチしてた風景。

もうちょっとゆっくりしたいところでしたが、本日帰京の私たちは飛行機に乗り遅れるわけにはいかない。ちょっとだけ巻きで行動しなきゃいけないので、「お先に失礼します。お気をつけて~」とおとうさんとお別れ。

仏木寺さん、明石寺さんと順調に納経を済ませて、最後に向かうは、我らが推し・お大師さまが休んだと言われている十夜ヶ橋(とよがばし)!
十夜ヶ橋は、冬、修行中のお大師さまが一夜を過ごすためにこの橋の下で休んでいたけど、あまりの寒さに十夜くらいに感じたよ!というエピソードが残る場所。

橋の下に!推しが!寝てらっしゃるぞ!!

ちなみに歩きお遍路さんの必需品、山道の上りや下りでめっちゃ助けてくれる金剛杖には、「橋の上では杖をついてはいけない」という決まりがあります。あんまりルールがないお遍路さんだけど、橋で杖をつくのは明確にダメと言われている。
お大師さまが橋の下で休んでるかもしれないから、起こさないように橋の上では杖をついちゃいけないのです。

3人で年間計画を立てていた時にこの場所を見つけて、「そら行くでしょ。行かなきゃダメでしょ!」と、今回の行程に組み込んでいた場所。

ちなみに十夜ヶ橋、想像よりめちゃくちゃ街中にありました。なんか日本橋か!?ってくらい車が通ってる道のすぐ脇にあって、ちょっとびっくりした。

キレイにされた直後らしく、真新しい境内。

十夜ヶ橋は別格霊場8番札所も兼ねているので、まずは本堂と大師堂に手を合わせ、いよいよ本命、橋の下に!
お大師さまが横たわって休んでいる像にご挨拶して、川に住む鯉のエサまで用意されていました。

鮮やかなお布団も。今は寒さを凌げてるかな。

そりゃぁ鯉にごはんあげるでしょ!荒ぶる鯉たちにごはんをあげ(人影があると「メシじゃメシじゃ!」と覚えているっぽい)、満足して納経所へ。

お遍路さん用の納経帳、各札所の分は確保されていますが、途中で立ち寄った別格だったり、12番札所・焼山寺さんの途中でいただいた一本杉や13番札所・太龍寺さんの舎心ヶ嶽だったりは、最後の白紙ページに納経をいただきます。
そして、私たちの白紙ページも、今回の十夜ヶ橋で最後になってしまう。

「別格用の納経帳も買っておけばよかったかなぁ」
「確かに、こんなにいろいろ頂けると思ってなかったしね」
「ずっと車なら2冊でもいいけど、歩きだと納経帳2冊って結構だしねぇ…」

納経所で納経帳が売られているのを見るたびにそんな会話が繰り広げられるのですが、十夜ヶ橋の納経所のお姉さんも「納経所でページがなくなったことを伝えれば、別紙で納経印くれるところも多いですよ」と、アドバイスくれました。

個人的に綴りの納経帳だから、ページって足せるんじゃないの?と考えてしまいがちなのだが、まぁ、そうもいかないのかな。なんとなく、別紙でいただいくより、1冊のページに書いていただきたいな、と思ってしまうのですが、この先、またどこかで納経いただく際は、別紙に頂くのが現実的かもしれないですね。

ぐちゃっとしないように気を付けなきゃ!(こrwがいちばん心配)

この後向かうは、愛媛県の松山空港。
もう高知終わっちゃったよ!!
早いよ!!!!!車って早すぎるよ!!!!

次回は松山空港INの松山空港OUT。
高知に気を取られがちだけど、愛媛県もけっこう広いんですよね。

あんまり時間もなかったですが、愛媛県松山空港といえば忘れちゃいけない「蛇口からミカンジュース」もしっかり堪能しました!

愛媛のご当地キャラ「みきゃん」と伝説の蛇口からジュース。

閉店間際なのに優しく対応してくれたお兄さん、ありがとう!!!
ミカンジュース、美味しかったです!


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