支える手
自分のために、マッサージにいくようになった
自分がしている仕事だから、
その価値を体験する機会をつくりたい
好きで通っているヨガの先生の、先生で
アーユルベーダ、インドの伝統的なマッサージをしているひと
今日は、2回目で
きちんとコミュニケーションで確認してくれるところと、
目を見てすぐにわかる、自分の生き方に誇りを持っている姿に
わたしは、無防備なほど心を開くことができる
本心を偽らずに、それでも問題を直視して
わたしに尊重を与える余裕をもって話してくれる
自分で自分の生き方と境界線の軸を示せるひとは、すごいとわたしは思う
心がひらけば、身体も自然な状態にもどっていく
昨日刻んだという、フレッシュな薬草のオイルと
足の裏や背中をあたためてくれる、湯たんぽのようなもの
そのひとは、ふとした直感のようなものと、
導かれるような偶然への感動を隠さない
まるで、赤ちゃんに戻ったかのような時間
手のひらを、優しく支えられることのありがたさ
わたしはたぶん、飢えていたからこそ、この仕事に巡り会えた
今まで幸せに続けてこられた
わたしの悲しみにも、価値があった
そんなことを、閉じた目の中で考えていた
いまも、たっぷりの薬草の香りがわたしの髪の毛を纏っている
あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。