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生きることの祝杯♾️

また、壮大な夢を見た

目を閉じた世界に、万華鏡のような色と模様が
次々と現れ、変化していく

黒くてツンとした追っ手のような手から逃れ
経験と存在と意識を行き来する世界

オレンジと黄緑の淡々とした模様、不安を波にしたようにうねるタイヤ
悲しみを包み込むかのように薄暗がりに浮かぶ淡い青のドット

暗い視界もあれば、ピンクや明るい色彩も罪なくただそこにあった

遠くのどこかで女の人の涙する声が聞こえてくる
ときに、叫ぶような重圧に堪える人の様子が浮かぶ

そういうことだったのか、とすべてに納得がいくように
その空間と色は、新しい意識を積んでページをぎゅんとめくるかのように移り変わってゆく

耳に入る力強い声が今この瞬間との意識を繋いで
経験に意味を与えていく、理解していく
流れていく

わたしは、ほんとうに美しい世界の姿を見た
そこにある色は、わたしたちを癒し勇気づけるためにあるように見えた

罪のない色に包まれるたびに、身体の力が抜け苦しみが和らぐ

薄い紫色の紫陽花のような花びらと、夜の花畑に立つ小さな小屋、人、流れる星と水

歴史の重さと経験の軽やかさ
美しさと苦しさ

悲しみの存在を伝えるひとも
それぞれがその絵の一部

良し悪しはない

事前に抱いていたわたしの怒りは、わたしの中でとっくに存在をなくしていた

どうしたら、この世の歓喜を伝えられるだろう

音楽はわたしの耳の中に響き
どの感情もただそこに存在を許されている


ずっと見ていた夢が、繋がっていたようだ

知ること、知らせることは祈り
涙は洗い清める水

言葉にすることで、それぞれの経験に繋がりの橋を掛けた




あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。