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子供の病気と向き合う

なぜ息子は病気で歩くことを禁止されているのか

なぜ息子はそんな病気になったのか

脳裏をかすめる

でも、違ってた。現状の息子を否定してしまっていた。

父に「かわいそうに」って言われるたびに、「違う!かわいそうなんかじゃない!」と思っていた。息子は座ったままで楽しく遊ぶことに一生懸命で、『歩けない』ことなんて考えていない。勝手に周りがかわいそうなんて決めつけないで!と思っていた。

でも、ふと気がついた。

装具は『将来、歩けるようになるため』のものじゃない。今、歩かないようにしているのは『歩けるようになるため』じゃない。それじゃだめだ。

『今の息子を守るため』

今の息子と、今の現状と、ちゃんと向き合わないといけない。『今』を否定して『未来』を求めていた事に気がついて愕然とした。

息子を心から愛し守っていたつもりが、息子の『今』を否定していた。病院で検査結果を聞くたびに落ち込んでいた。

私、『今』を否定していたんだ‥‥

息子を治してくれるのは、残念だけれどもお医者さんではない。整体師でもない。そして、私でもない。

息子自身の力で骨が再生されるしかない。

私にできるのは、そのお手伝い。体を育てるための毎日の食事に、手当。心を育てるための言葉かけ、絵本の読み聞かせ。

私はどうしたい?

自問自答。息子のためならなんでもしてあげたい。私のところに生まれてきてくれた息子のために、なんでもしてあげたい。

毎日感謝している。私のところに生まれてきてくれてありがとう。私を母にしてくれてありがとう。本当にありがとう。大好き。

今の私がしたいこと。息子と向き合う事。息子の病気を含めた現状をしっかり見つめて向き合う事。心を込めて。愛を込めて。

立ったり歩いたりしようとしていた時、これまでは大きな声で怒っていたけれど、今日からは抱きしめに行こう。あなたの行動制限は愛ゆえであることをしっかり伝えていこう。

時間はかかるかもしれないけれど、あなたはまた必ず歩けるようになる。あなたの力を信じている。必ずあなたのことは私が守る。一緒に、明るく楽しく、乗り越えようね。


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