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#4 職人仕事における力仕事の男女差問題についての私の持論

おはようございます。おまゆです。
今日は力仕事の男女差について私の考えを書いてみたいと思います。

女性が職人仕事をする際の不安要素として真っ先に挙げられるのが、どうしても力仕事において男性に劣るのではないかという点です。
日本において職人仕事 = 男性の仕事というイメージが根強いのも、そのせいだと思います。

私自身も仕事を始めた当初はそう感じていました。実際に男性なら一人で運べる重量物も、私一人では運ぶことが出来ずに誰かに手伝ってもらうこともあります。それに対して後ろめたさを感じたことも多々ありました。

しかし、最近になって思うことは力仕事の男女差は仕事をする上で大した問題ではないということです。

理由は3つです。

力仕事の男女差は仕事をする上で大した問題ではない話

①そもそも、私が一人で運べないような重量物を扱う機会が少ない

これは業種や仕事内容によって大きく異なると思いますが、少なくとも私の会社では私が一人で運べないけれど男性なら一人で運べるような重量物を扱うタイミングが少ないです。また、そのレベルの重量物は男性でも一人で運ぶのがしんどいことが多いので周りに人がいれば手伝ってもらっています。しんどいっちゃしんどいけど、一人で出来ないこともないといった感じなんだと思います。
また、私の話とは異なりますが男性と同等に力仕事をこなす女性は世の中にたくさんいらっしゃいます。SNSに作業風景を投稿している女性職人のアカウントを拝見していますが、20kg近くある石膏ボードを一人で天井に貼り付けたり、バールを上手く使ってトラックのタイヤ交換をしたり、10本近くのパイプを担いで運んだり…どの方も本当にかっこいいし、同じ女性としてとても尊敬します。
私自身も、少しでも重いものを持てるようになりたいので日々自重トレーニングに励んでいます。家でも器具不要でできるプリズナートレーニングを気に入っています。

② 手伝ってもらったとしても、仕事への影響が小さい

たとえ誰かに手伝ってもらいながら運ぶ必要があったり、男性と比べて一度に運べる量が少なかったりしても、それによって仕事が遅れるだとか大きく影響が出るということはまずありません。そもそも、二人がかりで運ばなければならないような重量物が頻繁に仕事では、現場で重機を使います。よって、力仕事をできるようになることももちろん必要ですがそれ以上に役に立つのが重機 (バックホー、タイヤショベル、クレーンなど) のオペを覚えることだと思います。同じ女性でも、重機を乗れるか否かで仕事の戦力が大きく変わります。

③ 力仕事が仕事に必要な能力の全てではない

一番言いたかったことがコレです。一言でまとめれば当たり前の話になりますが、力仕事以外にも仕事に必要な能力はたくさんあります。指示をスピーディーに理解する能力、その日の作業内容に合わせて必要な道具を準備できる段取り力、手入れなど定期的に伺うお宅の場所の情報(場所、前回の作業内容、家族構成など)を覚えている記憶力、手先の器用さ、機械の扱いに慣れていること、コミュニケーション能力、周りへの気遣い、ときに必要な大胆な決断力などなど…。キリがないほど挙げられます。力仕事は仕事に必要な多々ある能力のうちの一つであるということです。 
 
確かに、重いものを運べることのインパクトは大きいです。若い男の子がセメント3袋とか、ランマーをガバッと一人で持ち上げたりする姿はとても頼り甲斐があります。ゆえに、職人仕事 = 力仕事 = 男性の仕事、というイメージがつきやすいのでしょう。

まとめ

力仕事で周りに劣るようであれば他の能力でカバーすればいい話です。たとえ職人仕事をする女性に文句を言ってくる男性がいたとしても、技術を増やしていけばそのうち何も言ってこなくなります。出る杭は打たれるけれど出過ぎた釘は打たれないってやつです。
念の為言っておきますが、私は力仕事が得意なことが無駄だとは一ミリも思っていません。本当にすごい能力だと思います。
職人仕事に興味があるけれど力仕事に自信がなく、どうしても最初の一歩が踏み出せないという方の参考になれば幸いです。


バイバイ!



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