祖母が亡くなった

先日、父方の祖母が亡くなった。
優しくて、口数は少なかったけど、
家に遊びに行ったらいつも美味しい炊き込みご飯を作って待っていてくれた。

ここ3年は施設にいて、コロナでまともに面会もさせてくれなかった。 気付けば熱を出して入院していて、一回も会うことなく、そのまま亡くなった。

消化しきれないこの気持ち。嫌でも時は流れて淡々と事が進む残酷さ。悪いとか良いとかそんな感覚じゃなくて、もう無に近い感情しかなかった。

父が喪主を一人で務めていた。父も口数が少なくて、何考えてるか分からないところがあるけど、どんな気持ちだったんだろうと、寂しいのか、悲しいのか、冷静なのか。ストレートに聞けるほどの勇気はなかったけど、とにかく色々な人の色々な感情を無視して無情にも事は進んでいく。気付けば終わっている。

何なんだろう。

もうそんな小さい子供じゃないから。

そんなに会えてなかったから、実感がただないだけ。

何がどれが正解なんだろう、自分の気持ち。

母はとにかく父方が苦手だ。勝手に嫌っている。

そう、勝手に。

お通夜から葬式まで、ずっと不機嫌そうな顔をしていた。父とも必要以上話さない、そばに座らない。親戚に挨拶しない。手伝わない。つくづく怖い人だ。

どう思われてもいいだろうと開き直ってる態度が見え見えで、こっちがやめてくれと恥ずかしくなるくらい。

母の父に対する態度、父の方の家に対する嫌悪感は自分は理解してあげられない部分が多い。嫁と子供の立場で元々違うのに完璧に分かりきれるわけないだろう。なのに、自分勝手に感情をむき出しにしてる姿を見てると呆れ果ててくる。それぞれ思うことがあって、もう埋まらないことも理解してる。どんなに子供として願ったって、本人の気持ちまでコントロールできないのくらいもう嫌でも分かっているのに。

絶縁するでも、離婚するでもない。そういう微妙な距離感のままズルズル来ていて、それがこの先もずっと続くのかな。

今考えるべきじゃない、こんなことまで考えてしまっていた。

何でこんなこと考えなきゃいけないんだ、おばあちゃんとのお別れの日に。どうして気にしなきゃいけないんだ。どうしてそんなに人を悲しませようとするんだろう。

やっぱり母との問題は中々また根深くて、厄介なものなのかもしれない。物理的にも精神的にもそろそろ距離を取らないといけないかもしれない。