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終わらない家事

家事に終わりはない。

体がしんどいときとか、寝不足のとき家事は滞る。
専業主婦しててもそうなんだから、働いている人はさらに滞ることが多いと思う。

働いてます。家事もしっかりやってます。子育てもしてます。がんばってます。
なんていう人は、そのうち倒れるんじゃないかと見ていてハラハラする。

家事に終わりはありません。
しっかりやることを諦めましょう。
と言ってあげたい気持ちになる。

疲れのバロメーター

私は毎日やることを決めている。それを私のルーティンと呼んでいる。
毎日朝一番にルーティンを紙に書き出す。それから今日やらなくちゃいけないこと、やりたいことを付箋に書いて貼る。

このルーティン部分が決まった時間の中で終わらないのは危険信号。生活に関わるところを手抜きとかやらないとかは、やっぱりおかしい。

そういうときは、何もかも放ったらかしで迷わず寝ることにしている。

そして次の日の朝またルーティンを紙に書く。
昨日できなかった付箋を貼り付け、今日やりたいことを貼り付ける。

付箋はどんどん増えていくけど、あれ?これいらないよね。というものも出てくる。勝手に「やること」を断捨離している。

ところが付箋が増えることもある。気がついたら倍くらいになってるとか。そういうときも疲れている。それに気づいたときも寝る。

家事というのは、やることに事欠かない。ちゃんとやろうと思っていたら時間は足りないし、気持ち的に焦る。そしてどんどんやることは溜まっていく、それを手伝ってもらえないことで不満になったりもする。

自分でバロメーターを持っていないと、いつか爆発する。

冷蔵庫の後ろに埃が溜まってても死なない

これは私の友人の言葉だ。
私は、なぜか「専業主婦」という「お仕事」についていると思い込んでいて、けっこうな時間を費やして、たぶんきちんと家事をしていた。

毎日のように冷蔵庫の裏や洗濯機の裏も拭いていた。お惣菜が嫌いな旦那さんのために、一切のお惣菜を買ったことがなかった。○○の素とか○○のタレなどという調味料も使ってなかったし、下着にもアイロンをかけていた。

専業主婦なんだから、当たり前だと思っていたのだ。
世の中の専業主婦はそんな人ばかりじゃない。というのを知ったのは、子どもが保育園に入ってママ友ができてからだった。

そういえば、実家の母はよくごろごろして本を読んでいた。大掃除に家族総出で、埃だらけの冷蔵庫の裏を掃除した記憶もある。なんで忘れてたんだろう。

自分で自分に課題を出す

旦那さんにその話をしたとき「オレは別に下着にアイロンかけてなくてもいい」と言った。
続けて、あれもしなくてもいいこれもいらないとたくさん出てきて、今のルーティンにおさまった。

「自分がやりたくてやってるんだと思っていたから、言い出せなかった」と旦那さん。
いや、やりたいわけじゃなくて「やるべき」と思ってたんだよ。

私には、与えられた仕事を一生懸命やるという変な癖がある。どこで何をして働いても、とりあえずは自分なりに一生懸命やってきた。その習慣が抜けてなかったから「専業主婦」という「お仕事」をいつも通り一生懸命やっていただけなのだ。

自分で自分に勝手に課題を出して、誰に強制されるわけでもなく、誰が喜ぶことでもないことをやっていたのは、あとから思えばかなり滑稽なことだったりする。

自分自身への課題は大切なときもある。でも、それで体を壊したりイライラしたり自己嫌悪に陥るなら課題はない方がいい。

そんな簡単なことに気がつかなかった。

怠け者

いろんなブログとかコラムとかエッセイとか見てると、みんながんばってるなぁと思う。
たぶん、体質的に私は怠け者なのだ。家族が望まないことを家事に数えないことにした。

そのおかげで子どもに使う時間も増えたし、子育てしてても自分の時間が持てるようにもなった。

家事について家族と話し合うこと、自分のバロメーターを持って無理な時は諦めるということは、かなり大事なことだと思う。

怠け者バンザイ!なのだ。

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