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あと30日

今月、Amazonプライムで始まったアニメで、「あと30日で世界が滅ぶ」という設定のものがあった。

一番に考えたことは「旦那さんは、あと30日で世界が滅ぶとしても、今日もスマホゲームをやるんだろうな」だった。

自分は何をしようかと思ったが、やっぱりご飯を作って掃除をして、本を読んだり子どもと遊んだりしているんじゃないだろうか。

この日常が、滅亡の日まで変わらず続くんだろうと確信した。あ、でも一回くらいは目覚ましを使わずに、自然に目が覚めるまで寝ていたいかも。

世界が滅亡するというのに、なんてささやかな望みなんだろう。自分の望みのささやかさに辟易する。若いときなら、◯◯さんに告るとかしていたかもしれない。

とはいえ、まだ旅行に行きたいところも、やりたいこともたくさんあるし、死ぬまでに会っておきたい人というのもある。時間やお金が足りないからできないことだってある。

そういうことをして30日を過ごすのがいいのかな?とも思うが、あと30日しかないというときにわざわざすることでもないと思ったりもする。

30日程度では何もできないと思うのと、30日もあるなら何かできることがあると思うのは雲泥の差なのだけれど、そう考えられる人を羨ましいとも思わないし、たった30日なら家族とゆっくりしたい。


世界が滅ぶならそれでいいが、自分が一人で滅ぶならそうはいかない。残りの日数は最後の一日までめちゃくちゃ忙しくなる。

遺される人のことを考えないといけないし、私がいなくても今の生活を続けていけるように、いろんなことを整理しておかないといけない。

普段からやっとけば問題はないのだが、現状では家のことで私しか知らないことというのはたくさんある。それを伝えるだけでもたいそうな時間がかかってしまうだろう。

30日という時間は、置かれた状況で長くもあれば短くもなるものだと実感する。


私は、時間を大切に生きているだろうか。



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