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普通の主婦
2020年6月12日 23:12
幸子という名前だった。幸せになるようにと、親がつけた。地方の高校の商業科を出た幸子さんは、外資系企業の現地採用として就職した。その後定年まで勤めあげ、途中何度も居住している市の高額納税者番付に載る程度に収入があった。おしゃれも遊びも興味がなく、ただ会社と自宅を往復するのみの毎日を送っていた。使わないお金がたくさんあったので、株を買ったり、不動産を買った。もともと収入がそれなりにあっ
2020年5月28日 12:33
「これで終わりか!私の人生こんなもんか!」彼の祖母は最期にそう叫んで力尽き、お亡くなりになった。30年近く前のことである。彼はショックを受けていた。婚約者として同席していた私も、かなりショックだった。おばあさんは優しい人おばあさん、遊びに来ましたよ。私が声をかけると、にこにこして入り口まで迎えにでてくれる。○ちゃんが来るって聞いたから、玉露買っておいたの。和服で迎えてくれるおばあさ