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ChatGPTのアドバイス

最近大層怒れたことがあって、それを家族などに話していたのだが、どうしても気持ちが収まらない。そこで今流行りの?ChatGPTに尋ねて、解決策を知ろうと考えた。
しかしあるキーワードには丁寧に反応してくれるが、具体的に質問を投げかけると、しばらく無言の後にretryの文字が表示される。何度やっても同じなので、とりあえず「怒り」「身内」「解決」などどんどん放り込んで答えを求めた結果は
「自分の気持ちを文字にする」
が一番合っているような気がしたので、久しぶりに文を書くことにした。

事の発端は、わたしの身内の子供の結婚式だ。この身内とわたしとの関係は遡ると韓国ドラマの16話ほど描けると思うので割愛する。
結婚式に至るまで4年半かかったのも全て身内の頭の中の「常識」とやらで、とっくに同居を開始している2人なので、披露パーティーだけでいいと思ったが、どうやら1日1組しか受付しないオサレな結婚式場で友人、上司、親族などたくさん読んで挙式することになった。
ああ、その前に「前撮り」とやらで明治村だの神戸の旧居留地から南京町
だのでたくさん写真撮っていたわ。神戸はなぜかメイクの時点からわたしが同伴していた。近いからまあいいけどな。
(この辺りで既に嫌気がさしている)
そして挙式当日は、親族ということで現地の美容室で色留袖をレンタルし、ヘアメイクも施してもらった。

「場末のスナックのチーママだなあ」

出来上がりを見た家族が開口一番言った言葉など右から左へ聞き流す。
式が始まるまでも長かったが、始まってからはさらに長い。だいたい朝お寺さんで亡くなったご先祖様にお参りしてきた人たちが、神父様の前で「アーメン」っておかしくないか?
神父様の言葉も英語が母国語の方が日本語で話すので、全く聞き取れません。もう全部英語でいいから。「アーメン」ときたらソーメン、冷ソーメンだな。
なんとか式が終わったと思ったら、「ガーデンセレモニー」(ガーデンのイントネーションはガー↑デン)で蒸し風呂のような外気温の中、ガーデンにぞろぞろ移動することになる。

「何か虫が刺した!」

近くにいた少女は言う通り蚊がぶんぶん飛んでます。その中で、選ばれた新郎新婦の友人が参加してパターゴルフのゲームです。この人誰?そもそもどちらの友人?
最後に記念撮影を2階のバルコニーからしてくれました。ちゃんと写っているかな。

ようやく食事となり、席に着くと、

「まず新郎の上司様からのご挨拶を頂戴いたします」

げ!今どきあるのか。しかしわきまえて短く終わるんだろうな。
願いも虚しく、長い、長い。昭和かよ!日ごろのエピソードいらん。

「最後に○○様より乾杯の音頭を頂戴いたします」

「乾杯だけで済ませてくれ。こっちはのどがカラカラなんだよ~」
(心の声です)

こちらも願いも虚しく、

「ただいまご紹介賜りました○○でございます。...」
(乾杯まで10分くらい)

この時点でへとへとです。でも食べ物は美味しいのでパクパク食べた。
さて怒りの原因の出来事は式の最後付近に起きたのだ。たらふく飲んで、新郎新婦の幼少期からのスライドショーも2回も見せられ、もうお腹いっぱい。帰りの新幹線は何時かな、などと考えていたら

「ここで○○様よりお祝いのお言葉をいただきます」

は?○○様って私じゃん。既にマイクを持ったスタッフがぴったり張り付いている。迂闊だった。食べるのと飲むのとトイレに行くのに忙しくて全体の流れを把握していなかった。

「え?聞いてないです」

この声はマイクに入っただろうな。そもそも挨拶って前もって知らされていないとできないものだと思う。それも友人同士ならふざけたことも言えるけれど、それなりの年齢の身内に挨拶をさせるなら、ちゃんと前の晩からメモ用紙に書き込んできたわい。(いや、頼まれた時点で断るけど)
何を言ったか覚えてないが、その後デザートを食べる気持ちが起こらなかったので、多分激おこプンプン丸状態だったんだろう。一緒に参列した家族も

「これは一番やっちゃいけないことやな」と一言。

最後のお見送りでの挨拶もそこそこに、控室でキューキューに紐で締め付けられていた着物を脱ぎ捨て、服に着替えて、呼んであったタクシーで駅まで向かい、こだまに飛び乗った。

その後身内からは何の連絡もない。お礼すらない。
情けは人の為ならず、との言葉をいつも繰り返して身内と接してきたけれど、恩を仇で返すとはこのことだと強く思う。そして多分こういう些細なことで強く繋がっていたはずの絆は切れていくのだと思っている。自分自身も気をつけよう。

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