お姫様にしてくれない王様と惨敗中の親友の話

もう、30年以上の付き合いになる幼馴染みのエリ

この女とはある意味夫婦以上にお互いを知り尽くしている。。。

彼女は綺麗で色っぽい女
出会い系遊びもこの女から教わった本当の悪友だ笑

恋愛体質のエリは男をがんじがらめにして束縛と嫉妬を繰り広げる

蜘蛛の様な女だ

それなのに本人はよそで摘み食いもする

そんなエリは最近はもう私は恋愛なんて出来ない…
夢中になれるような男が現れない…と嘆くのだ。。

理由はそれだけでは無い
結局、私達も老いたのだ…
恋愛に対しての情熱も体力も気力も落ちてきたという事だ。

10年前…私達いつまで男遊びしてるのかな？と話した事をこの前思い出し2人で笑った。


なんだかんだでまだ
ダラダラと遊んでいる。


でも
もうこの先10年後は無い！と
誰も喜んでBBAは抱かないと

今でも抱いてくれる男達に感謝しなくちゃ！と大切にしてくれる男を見つけなきゃ！と
私達は決意を新たに
謙虚になろうと誓った

ところがだ！

彼女、このところ4連敗中で
相手は大体、自営か経営者、そして謎のフリーランス

自信家で変わり者やワガママ、自分本位が多いこのタイプ！

逆にそうでなかったら経営者ではなく社畜と呼ばれる
会社員だっただろう。

そこは

のぶにも言える部分はある。
彼は根っからのせっかちで
歩く速度も私の3倍速。

本人曰く相手ペースだと言いながら
結局のところ彼はマイペースな王様タイプなのだ笑

そしてなんと言っても
彼は日々追われているので時間の使い方がとてもシビアなのだ。。。

1人の相手と長い時間過ごせない
過ごす必要が無いと思っている。

要件さえ終われば
（セックスであっても）さっさと帰る失礼で冷たい男だったらしい。

女側からすれば
1番最低なこのタイプ

ただこれも過去の、のぶの話だ。

ところが…私と出会ってから
私との時間を大切にしてくれてるし
なんとか時間を作り
たまにはお泊まりもしてくれる。

彼が大切にしている
場所にも連れてってくれる。

口下手で不器用な人だけど
大事にしてくれてるのかな？と最近は思うようにもなった。

この前もゆりあんちの方に
タワーマンションある？と聞かれた時

引っ越し？って聞いたら

アジトを探そうと思って…
と言ってくれたのぶ

実現するかは分からないけど
その言葉と言うより気持ちが嬉しかったし

良く知る友達に話したら…

忙しい彼が
ゆりあとの時間をどうしたらもっと作れるか
考えてくれてるんだろうね…
素敵な人ね！

って言われて

その言葉もホントに嬉しくて…

会えない時間も繋がっているのかな…って
思えるようになった。

笑っててって言ってくれたし…

若い頃は
大好き…浮気された…別れた
喧嘩した…合わない…別れた
イケメン…やった…下手だった…要らない
イケメン…やった…飽きた…別れた

そんな簡単でインスタントな恋愛や出会いばかりしていた

でもね
もう、周りもみんな若くは無い…

人との出会いを大切に生きて行かないと！と
心から思う世代になったのだ。

それに…もう…現れないよ。
のぶの様な人。。。

変態で…
それをお互いに曝け出せて…
受け入れられる
認め合える

たまにのぶは言う。。。

いつも連絡を取って
いつも可愛いって褒めてくれる男に
ゆりあは興味を示さないし飽きるでしょ？
って

のぶもその事を意識している訳では無いみたいだけど…

やはり王様なのだ
私をお姫様にはしてくれない

だから物足りないような
もどかしいような少しイライラもさせるけど

この位がちょうど良いのかなと
私自身も納得しているところはある。

でもね
たまには言って欲しい事もある
セクシーなワンピを着てテンションが上がっている私に対しても
何も言わない…

セクシーだねとか
可愛いとか
似合ってるとか
私に対しての外見の興味を…



　
むしろのぶはスエットの方がそそると…笑

やはり根っからの変態は
外見ではなく痴態にしか興味がないのかもしれない。

私が喘ぎ乱れ…苦しく切ない表情の時だけ…それ好き。それいい。もっと…と言う。

まぁ…

今はそれでいい。。。
これからもそれでいい。。。
多くを求めてはいけないね。

あっ！

話は戻るが


エリは今週末もまた
新しい男に出会う為に…
せっせとランチへ行くのだ。。。