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コロナ禍、恋愛のゆくえは

いつもたいがい私、noteでは、料理やレストランといった
食まわりのことについて記事を書いているのですが、
外出自粛要請を受けて家に閉じこもるようになって以来
とても気になっていることがあります。

みんな、恋愛問題どうしているんだろう

私自身は家人と長年のふたり暮らしで
もはや恋とか愛とかそんなもんではなくなっているんですが、
しかしここ最近、あまりにも一緒にいる時間が長くなりました。
ずっとDINKS(って今でも言うの?)なので、
平日にこんなに一緒にいるの、おそらく初めてのことです。

飽きるとか飽きないとか、そういうのも通り越しました。
料理を作って食べる。飽きたら近所の店でささっと外食する。
その合間は、お互い黙ってPCに向かって仕事をし、夜は映画を観る。
その繰り返しオンリーで1ヶ月が過ぎようとしています。
いいのか、悪いのか、よくわかりません。
しかし、今この時期、日本どころか世界中で、
「こんなに長い時間一緒にいるの、初めて」とか、
その逆に
こんなに長い間、会えないなんて!(悲)」とか、
想像を絶する長時間の対峙、あるいは別れにさらされているカップルは
多いと思います。みんな、どうしているの?

以前、父の定年後は日がな一日ずっと一緒に過ごす両親を見ながら
「よくもまぁ、飽きないこと」とか思ってたけど、
今や自分も、両親に負けないくらい長いふたり時間を過ごしている。
言っておきたいのですが、

私はのろけているわけではありません

新型コロナウイルスは、働き方や食への姿勢に加え、
今一緒にいる人が大切なのか、今一緒にいない人やモノ、コトが恋しいか、
そういった人生の根本に関わる意識を測る“リトマス試験紙”みたいな役割を果たしちゃっていると思います。
少なくとも、熟年離婚になるうんと前のこの時期が勝負どころになる夫婦も多いんじゃないでしょうか。

これは持論ですが、
世界に一人として、同じ価値観を持つ人間というのはいないと思う。
「価値観が一緒だから」と言いつつ結婚したカップルは、
「価値観の不一致」が理由で離婚します。
結婚式の際、神父さんという人は
富める時も病める時も共にいることを誓うか?
と聞きますが、アフターコロナの世界では違うことを確認するべきでしょう。

たとえコロナでふたり閉じ込めらてもやっていけるか?

相手の価値観などではなく、生理的に暮らし心地が良いか、
もしくは、相手の生活パターンを互いに邪魔せず尊重して暮らせるか、
それが「他人と暮らす」ということなのだなぁとつくづく思います。

が、同じことは、一人で暮らしていても思うんだろうな。
実のところ、「自分」という相手と常時向き合って暮らしている私たち。
一人で過ごす時間は楽ちんと思いつつ、
途端に食事のレベルが極端に下がり、着るものも適当になる私は、
おそらく「自分」のことをまだまだ、大事に考えられていない気もします。

自分のことを大切に出来ないようだと、
いつかは、相手との関係に依存するようになってしまうのだろうか

恐ろしいことです。
もっと自分に対して構ってやらないと、
他人から大切にされるような価値を持てなくなるんでしょうね。

1週間おきに、これまで想像もしなかった考え方にシフトしていることに気づかされる、コロナの世。
その半径は、広くなったり狭くなったりしていますが、
ようやく、恐る恐るですが自分を観察するようになりました。

みなさんは、誰と過ごしていますか。
誰となら、ずっと一緒に過ごせますか?

#家で過ごそう #料理 #COMEMO



フードトレンドのエディター・ディレクター。 「美味しいもの」の裏や周りにくっついているストーリーや“事情”を読み解き、お伝えしたいと思っています。