私の母。
今日は私の母の誕生日なので、母について書こうと思う。
母はCAをしていた。
昔の写真を見ると、「え、ママ?」というほどモデルのようにスラッとしていた。
母が私と同じ年に着ていた可愛い服があり、着てみたものの、あまりにも腰が細くて私には入らなかった笑
沢山の色んな国に行けて楽しかった話をよくしてくれた。
その時代、ブランドものが珍しく、一緒にフライトで飛んだCA仲間は母をショッピングに誘ったものの、興味がなく断り、一人で美術館やら観光地を巡りに巡っていたとのことだ笑
母は恐らく物欲がない。
私が小学校の時、父と母の誕生日プレゼントに鞄を購入しプレゼントしたことがある。
母は「ありがとう。でも来年から物は要らないよ」といってきた。
物よりも家族でご飯を食べる時間の方が喜び好んでいたように思う。
母は実は脚本を書いて習っていた時期がある。
小学校の時に書いていた日記が残っていてみてみた。
とても丁寧に綺麗な字で書かれており、先生からも褒め言葉が沢山書かれていた。
物語を書くのが上手で、
「脚本とかまた書いてみたりしないの?」
と言ってみると、
「祖母の世話を今は大切にしたい」という。
私が舞台のオーディションや、公演がある度、祖母のボイスメッセージや写真を送ってくれる。
とても勇気づけられる。
そんな家族思いの母だが、私はとんでもない反抗期があった。
学校に行かなくなったり、喧嘩も多々あった。
私を育てるのが心底嫌になってもおかしくない言動も沢山言ってしまった。
ある時、「私を産んで後悔してない?」
とふいに聞いたことがある。
母は「何言ってるの〜?娘を産んで、もう一度人生を味わってる感じがして楽しいよ」と笑いながら言ってくれた。
母も私を育てながら、ああいう時があったな〜と思い返したり、齷齪しながら自分とは違う道に進む私をみてそれもまた面白く思ってくれているようだ。
母と話すと、人生は自分の心の持ち方次第でいくらでも幸せになれると思える。
私は母に恵まれた。
父もきっとそう思っているに違いない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?