見出し画像

ふわぽかパーカーのcuddle(抱っこ)効果

 小雪に入り、本格的に寒くなってきましたね。
 ここ葉山では一年中海水温が10℃より低くならない場所があり、
私の住む辺りもこの季節ではまだそれほど冷え込むことはありません。
 ですが、こんな肌触りの良いだぶだぶのパーカーは欠かせません。
 このふわぽかフーディー・パーカー、寒さ対策以外にも私にたくさんの恩恵をもたらしてくれます。
 これに包まれていると、私は心まで安らぐんです。

 みなさんも、子供の頃の記憶を呼び覚ましてみてください。
 小さい頃に、いつも引きずって歩いていたお気に入りの毛布や
ぬいぐるみがあったのではありませんか?
 親戚の家に泊まりに行くときも、それがないと眠れないっていうような。

 大人になると、そんな思い出はすっかり忘れてしまい、
ストレス、疲れを癒すのに、お酒や暴食に走っていたりしがちですよね。
 それよりもっと良い方法があるかもしれないのに。。。

 今日は、ふかふか・ぽかぽか・だぶだぶパーカーの癒し効果について考察したいと思います。

 人の皮膚は、我々が思っているよりも多くの活動をしています。
 ①皮膚は、人間には聞こえない2万ヘルツ以上の高周波を感じ取り、人の脳波やホルモンに影響を及ぼすことから、音を感じていると考えられる。
 ②皮膚は、外部から入った光により生理的な反応を起こすことから、光を感じていると考えられる
 ③皮膚は、目に見える三原色にそれぞれ異なる応答を示すことから、色を識別していると考えられる。
 ④皮膚は、自らに発生した状況を知覚し、判断することが出来る。
 (負傷し出血した場合に血小板が集まり止血しようとするなど)
 さらに患部から放出される細胞間の情報伝達物質(サイトカイン)によって、皮膚表面の各層にダメージを与えるだけでなく、うつ状態を引き起こす。これにより皮膚は、感情をコントロールする機能も有していると考えられる。

 その他にも、血管を弛緩・拡張させるNO(一酸化炭素)を合成し放出したり、記憶や学習に重要な働きをするNMDA受容体、アドレナリンβ2受容体、セロトニン受容体、メラトニン受容体が発見され、ケラチノサイトは様々な刺激に応じて多様な情報伝達物質を作り放出することが示唆されている。
(千里金蘭大学紀要 11 77-85(2014) 「触れるケアの効果 Effects of Touch Care」 山本裕子氏 (2)P80 皮膚の機能の新知見 より
傳田光洋
『賢い皮膚ー思考する代々の<臓器>ー』129~150、朝日出版社2009 
『第三の脳』166~170 朝日出版社 2009
『皮膚は考える』55~64 岩波書店 2009
紹介箇所を要約)

 などなど…
 皮膚は単なる『膜』ではなく、独自にホルモンを生成し、血中に送り出すことで脳に影響を及ぼしていることが分かってきました。
 いまや、皮膚は「第3の脳」と呼ばれているのです。
(「第2の脳」はご存じの通り、同じく脳から独立して活動している『腸』
 皮膚は柔らかなものと硬いものとを感じ分けて、柔らかなものに触れるとストレスが軽減する可能性があることも分かっています。
 ふわふわ・ふかふかなものを触っていると、「オキシトシン」が生成されるんですね。

 皮膚には、柔らかなものだけに反応する神経線維があります。
 (特に顔のあたりには、柔らかなものだけに反応する触覚が、多く存在すると言われています)
 手、特に指先にある一番敏感な触覚は、「毛足が長く柔らかいもの」を「秒速5cmくらいの速さ」で触ることで、心地良さを感じられるそうです。
 そう、撫でるという行為ですね。
(桜美林大学教授 山口 創 教授 のコラムを参照しました
https://towel-to.jp/blog/1709/  )

 ふわふわが心を癒すことが、科学的にも証明されつつあります。
 大きくて温かく、肌触りのよいビッグパーカーに包まれることは、信頼できる誰かに優しく抱擁され、包み込まれている状態に似た感覚を与えてくれるのだろうと思います。
 まだまだコロナ禍から抜け出せそうになくて、ストレスがいっぱい。
 ふわふわもこもこから遠ざかっていた大人世代も、この冬はふわふわぽかぽかのビッグパーカーやフーディで、心の底からほっこりしてみませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?