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著者近影どないせえっちゅうねん 

「夢みるかかとにご飯つぶ」の販促のために著者近影を撮ることになった。
せっかくだから、あれもこれも、とアイディアを出していたら、
結構大掛かりな撮影になった。

困ってしまった。

今まで、散々ひとんちに上がり込んで、慣れないひとにポーズをとってもらってきたけれど、自分が撮られる側になると途端に、「よく写りたい」けど「張り切ってると思われたくない」という、どないせえっちゅうねんな欲求が出てきた。

ほかのひとが写るときは、「そのままのあなたがとっても素敵なんですから」って本心から思っていたし、実際いつもすてきな写真だったけど、今回はインタビュー撮影ではなく、著者近影。

「これが、少なくともここしばらくの私のプロフィール写真になるわけで……」と思うと、色々努力&演出をしてしまいたくなる。

先にデビューした友人の作家(女性)に正直な思いをぶつけてみたら、「やっちゃえ! よく写りたいと思うのは当たり前のことだよ、後悔しないようにやりたいことはやりなよ」と励ましてもらった。その子が写る時はどうしたかも色々聞いた。

そこから私はせっせと撮影日に向けての準備を始めたのだった。

そこらへんの詳しいことは、「夢みるかかとにご飯つぶ」に収録した「著者近影――それは自意識とのたたかい」に詳しい。(ちゃっかり)
担当Kさんと好書好日のK編集長が「爆笑した」「ここまで書いていいの⁉」と一部界隈で好評なエッセイなので、楽しみにしていて下さい。(ちゃっかり)

カメラマンはもちろん我らが武藤奈緒美さん。

撮影当日になっても「やっぱりやりすぎかなあ…」と心配する私に、

「でも、いいと思う。こうやって私は写りたいんだ、って何歳になっても希望を持って、それを正直に言っていくって素敵だと思う」

と言ってくださった。

担当KさんとK編集長に保護者参観のように見守られながら、撮影は終始和やかなムードで楽しく終わった。できあがりは…やっぱり張り切りすぎたかもしれない!!

心の中で七転八倒した著者近影ですが、そんなことを露とも感じさせないナチュラルボーンビューティな著者近影であるのが理想なので、みなさん、見かけたときには善意のこもったそよ風リアクションでお願いします(どないせえっちゅうねん)

 トップ画は、武藤さんに撮ってもらった結婚式のワンシーン。







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