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福祉専門書籍を編集するということ①

私は介護・福祉の専門職向けの書籍を編集している、フリーの編集者です。
本丸は介護職向けの雑誌コンテンツや書籍制作ですが、それ以外でも障害福祉や地域福祉に関連する書籍の企画・編集なども行っています。

世の中の人は、いまや本を読みません。
ながら見・聞きできる無料の動画や音声コンテンツが充実しているのに、有料かつ全集中しなくてはならない、両手も塞がる「本」って、ある意味非効率なツールです。

だからというわけでもないけれど(以前からだけれど)、本の編集者がいったい何をしているのか、全然認知されていません。

「編集者って……本を書く人?」
「専門書籍なのに、編集なんているの?」
「ああ、文字が間違っているとか、校正する人だよね」
と言われることが多いのです。

もちろんそういうことも編集の仕事に含まれます。
でも、それが全てじゃない……
専門書籍でも、プロデューサーっぽいこともします。

AIも、「それなりの」本を編める時代。
もうなくなるかもしれない仕事の一つかもなあと思います。

人の揺らぎがこもった、手作業の「編集」って、一体なんなんだろう?という内容を、自分のふりかえりも兼ねて、このnoteで少し綴ってみたいと思います。
「こんなことあったな……」的な内容を書き連ねてみたら、これから本を書きたい、作りたい、編集したい、読みたい人にも役に立つのかもしれない?

どちらにしても、あまり気負わずに書いてみます。

ただ、編集者によって、仕事のしかたは全然違います。
雑誌と書籍でも違うところが多いし、小説やマンガなんかはもう全然知らない世界です。実用書でも一般の方向けか専門職向けかで作り方は変わってきますし、専門書籍もそれぞれの専門分野で「大切にするツボ」が違います(例えば、建築系の専門書籍なんかは、画集みたいな印刷クオリティが求められたりする)。

私は「これが私なりの福祉書籍編集方法」と思っているけれど、別の編集者さんは、「それよりも大事なものがある」と思っているでしょう。
それも大事な視点で、やり方です。
そういったご意見は、ぜひコメントなどでお知らせください(優しくね♡)

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