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転職は日本経済を救う40 45歳定年説の意味

前回に続いてもう少しこのコラムのタイトルの意味を考えてみた。podcast編はまたあとで

【終身雇用崩壊】

終身雇用、年功序列、会社の命令通りに一所懸命仕事していれば一生面倒見るよ、ということが成立していた高度成長時代。
サラリーマンは満員電車、深夜残業、もしくは付き合い呑み会にと滅私奉公、地域や家庭を顧みず会社に尽くしてきた。
それが、右肩上がりの高度成長が終わり、さらにバブルもはじけ、30年間成長しない日本になってしまうと、会社は社員を持て余すようになってきた。
リストラ、早期退職、割増退職金、やり方はその企業の体力によっていろいろあろうが、要するに高度成長時の約束、一生面倒見るは反古にして、社員を切り捨てる。
しかし、それまで会社一筋、会社のための仕事しかしてこなかったサラリーマン、世の荒波に耐えられるだけの体力、つまりスキルを持ち合わせていない。
雇ってくれる会社がない。
地域や家庭もないがしろにしてきたので、いざ会社から放り出されると、居場所すらない。
これは最悪のシナリオだ。退職金と失業保険で食いつなぎ、スキルを身につけ、就職先を見つけるしかない。

【企業内失業】

少しマシなパターンは、、、ほんとうにマシかどうかわからないが、企業に体力がある場合、企業内失業、という手がある。
仕事はないが内部留保はあるので、その社員を切り捨てず、それなりの給料で雇い続けてくれる。
でも仕事はない。
達成感、自己実現はできない。
それだったらいっそ切られたほうがまし?
でも企業内失業なら生活は保障される。顧みなかった家族も養える。。。
悩ましいところだ。
こういう方もそれなりにいるのだろう。

【45歳定年説】

先日サントリーの新浪社長が口走り炎上した45歳定年説。
あの発言の背景には上記があると考えるのが妥当だろう。経営者の本音だし、現実だ。
そこを、「経営者には雇用を守る責任がある!」なんていうのは無理がある。
私はそもそも、「正規社員」という言葉がそのうち死後になると思っている。
会社に守ってもらう、という発想自体がナンセンスな時代が来る。いやもう来つつある。
それを、正規、非正規と区分けするから、「非正規は割を食う」という発想になるし、組合は正規社員を守るのに必死になる。
正規社員に胡坐をかくから、上記のような事態になると慌てふためく。…企業内失業なら慌てないのかもしれないが、、、

【転職のススメ=学びのススメ】

だから、会社のためだけに時間を使うのではなく、自分のための時間を確保して、学ぶことが必要なのだ。
会社のためにすべての時間を使うサラリーマンのほうが出世は早いかもしれない。
しかし、その会社が傾いたとき、会社は守ってくれない。45歳定年、と言ってくれるのはまだ温情がある。
そんな会社にすべてをかけるより、自分にかけよ。

ということはこのコラムは、30代から40代向けのコラムになるのかな。
この世代はすでに終身雇用はない、ということを理解しているだろうか。転職は当たり前と。
・・・しかし偏差値優等生は、いい学校、いい会社、と、昔から引かれていると信じられているレールをまだ走っているかもしれない。
やはりもう少し語ろう。
次回こそ、私の現在の学び方、podcastから始まる学習法をご紹介したい。

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