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転職は日本経済を救う27 2020年8月 退職挨拶に対し複数オファーが 案ずるより産むが易し だった5月の悩み

23年勤めた印刷会社から、相続等で学んだスキルを買われて監査法人に転職したがJSOXブームが去り3年半でリストラ。
その後1年近く浪人後、監査法人時代のクライアントに拾われ8か月群馬に単身赴任、東京に戻り体育会系ベンチャーオーナー会社に転職し、ひとり内部監査室長として一部上場を果たすなど8年半必死に働くも、心身ともに限界を感じ、2020年8月最終出社日

有給休暇取得中の大事な出来事を書き忘れていたので、戻ります。
10月の実地引継ぎは残るものの、ドキュメントづくりは完了し、夏休み開始とともにフェードアウトした私。
その直前の関係者へのメールでのあいさつの返信に、「会いませんか!」というのがいくつかあった。
一つは普通の会食。同世代ということで労いの食事会を開いてくれたのだ。ありがたい。
もうひとつは、先方のオフィスに呼ばれた。
私は当時、11-12月の失業中に何かアルバイトでもできないかと、あいさつメールにもそのあたりを含んでいたので、早速その相談か?と喜んで馳せ参じる。
違った。

「当社に来ませんか?」
オファーだった。
体制強化のため、と。

すでに好条件で内定をいただいている私、気持ちはありがたいが受けるわけにはいかない。
というか、既に内定が出ていることを伝えていなかったことを忘れていた。
そのことを告げ、結果的にお断りする。
残念がってくれた。
なんてありがたいことだ。

さらにそのあと。
別の知人(ある会社の監査役)とWEB会議をした際も、
「内部監査室の要員を探している。あなたの行き先が決まってなければ真っ先に声をかけたのに」
と言われた。

業界は広いが職種が狭いのか、59歳になろうとする私にニーズがある。

5月の時点では、自分に市場価値があるのかどうか全くわからない状態で、とりあえず求人会社にエントリーしただけだった。
声がかからなければ、体がもつまで同じ会社で続けるつもりだった。
それがエントリーから半月もたたずに面接オファーが入り、退職を伝えたあとには複数の会社から直に声がかかる。

案ずるより産むが易し、という言葉は適当でないかもしれないが、いずれにしても、動き出さなければ想像できなかった出来事が続いたわけだ。
その展開には正直驚くばかりだった。ご縁というのかなんというのか。

その意味でも、現状に悩んでいる人、行き詰っている人は、可能な範囲で動いてみればいいと思う。
いきなり辞める必要はない。私のように、エントリーするだけでもいいのだ。
違う世界に向かって動きだすのだ。
その結果、その世界から反応があれば、足を踏み入れればいい。
全く反応がなかったとしても、それが現実、その世界には縁がなかったということを知ることができ、今の立場を見直すことができる。
また別の世界に向かってもいい。

悪いことは一つもない。

2020年5月に始まった私の転職の動きはこのような展開を見せ、2021年1月の新会社への出社へとつながったのだ。
これで前回の話に戻ります。失礼しました。

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