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娘の心の中

久しぶりにnoteを書いてみる。

文字にしないと、頭の中が文章や言葉で溢れかえって、ギューギューひしめきあって、
渋滞を起こすから。

頭がカチコチになる。

そんな硬すぎる頭をゆるめるためにも、
書くことは私にとって必要。


今日は、8歳になった娘のことを書きたい。

娘もあっという間に、もう小学3年生。

つい最近、保育園に慣らし保育に預けたような
気がするけど、私の時間の感覚はおかしいのかもしれない。

1年間が3ヶ月くらいに感じる…


そんな時間の感覚がおかしなアラフォー母と、
1週間が死ぬほど長く感じるまだまだ若すぎる娘との話。

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小学1、2年生の頃は、内弁慶だった娘。

登校も下校も、小さな体に大きすぎるランドセルに乗っかられながら、

暑い日も寒い日も、1人通っていた。

近所に、同じくらいの学年の子達はたくさんいて、
みんながワイワイ賑やかに登校する姿を見ては、

一緒に登下校したらいいのになぁ…と

親なりにいつも思っていて。

『○○ちゃんと一緒に行ってみたら?』とか、

娘が登校するタイミングで、
マンション下でお友達を見かけたら、

『ほら、一緒に行かせてもらいんさい』とか

色々おせっかいを焼いてきた母。


それでも娘は、
『あおちゃんは、1人がいいんよー』と、

拍子抜けするほど、あっさり言ってのけた。


そんな娘も、3年生になった頃から、
自然と友達の世界が広がってきたのか、


だいたいいつも同じお友達と途中で合流して
登校するようになり、

帰りも、仲良しの子達と一緒に帰ってくるようになった。

そんな日の娘はとても嬉しそうで、
私も嬉しかった。


時々マンションのベランダから見下ろした時に、
娘が友達と帰っている姿を見つけると、

心配ないもんだなぁと、感慨深い。

親の心配事なんて、ほぼほぼ過去や未来に囚われたものばかり。

娘にとっては、
今、1人でいる方が楽だったり、
今、お友達と帰れる嬉しさだったり。


きっと子ども達は、真っ直ぐ、ただ、今にいる。

誰かと一緒にグループでいてくれたら安心。

という親の私がただ安心感を得たいだけなんだよなぁっと、つくづく思ったりする。


そんな娘も、最近ふとこんな話をしてくれた。


『お母さん、最近毎日ね、○○ちゃんと一緒に学校に行くときね、違うお友達を見つけたら、
○○ちゃんはその子の方に走って行っちゃって、
あおちゃんは1人になるんだよー。』

と…。


あー、なんか、女の子同士のこうゆう話は、
心がざわざわしてしまう。笑


一瞬、娘と同じくらいの過去の小さな私が
ひょいっと顔を覗かせて、

あの頃のなんとも言えない女子同士の
仲間はずれ感や、ひとりぼっち感を思い出させる。

きっとみんなそれぞれ、経験する
小学生女子ならではの、あれだ。

そんな過去にふらっと立ち寄りながら、


『そ、そうなんだ。それは寂しいね?』と答えていた。

私は自分の感情を娘に投影させないように、
なるべくフラットに会話したいのに、

ついつい寂しいだろうという感情が先にきて、

寂しいね? と、へんな『❓』マークをつけてしまった…笑

我ながら笑えた。


娘は、なんて答えるんだろう。

娘はどんな気持ちでいるんだろう。

ドキドキして、胸がギューっとなる。


少しだけ間があって、でも娘は、
いとも普通にこう答えた。


『うん、最初はあおちゃんも、寂しいなぁって思ったんよ。

でもね、ある時、ピカーンってひらめいたんよ。

○○ちゃんが、あの子のことが好きなだけで、
あおちゃんは何も気にしなくていいんだよ。

だから○○ちゃんが好きなようにしたら大丈夫なんだよー。 

あおちゃんがなんとかしようとしなくても大丈夫なんだよ。』

と、悟りを開いたようなことを話し出した。
娘が、仙人のように見えた瞬間。


『そっかー。そうだね』と答えながら、
私は、泣きそうだった。


【お友達は、ほかのお友達のことも好き】

だという事実。

それをただそのままに、なにも脚色せずに、
娘は見ていた。


『…だから大丈夫。私は私』

娘の中には、いつもその軸があることを感じる。

強くて優しい軸。

『あおちゃんの気持ちが素敵だとお母さんは思うよ』

と、ただ私も伝えてみる。


今も、お友達と一緒に行ける日もあれば、
途中で離れてしまう日もあるようで、


悲しかったな というときは、
その気持ちを私に伝えてくるけれど、

それ以上でも以下でもなく、
誰を責めたりするわけでもない。

私から何も聞かないけれど、


『今日は寂しかったな』

『今日は最後まで一緒に帰れて嬉しかったよ』と、


感情を素直に言葉に出して、
それで、上手に自分の心と仲良くしているようだった。


娘は、いつも、そんな自分の感じたことや、
気持ちを言葉にするのが好きで、


私はそんな娘の言葉を聞いて、

娘の心の中の世界に、少しだけお邪魔できるような、そんな感覚がとても好き。

8歳の、まだまだ夢と現実が入り混じっているような
、そんな世界。


サンタさんを純粋に信じている世界。

(今年はサンタさんに犬が欲しいと頼む!!と興奮ぎみの娘に、『ソリから落としちゃうからそれはサンタさん難しいと思うよ』と話すと、そうだね、それは危ないね。とすぐ納得してくれた…🎅)

幽霊を本気で怖がって、トイレについてきてと懇願する世界。⇦私も怖いけど

戦争などの怖いニュースに共感しすぎて泣き出したり、

好きな男子と遊べる日は、 
入念に鏡の前で前髪チェックを欠かさない。

そんな、まだまだ可愛い8歳の世界。

もう少しだけ、そんな娘の心の中を大切に
ちょっとだけ覗いていたい。

子どもにしかない、純粋で綺麗な、
ファンタジーな世界が大好き。

私はその世界に触れられるだけで、
子育てのほぼ全ての幸せは味わえていると
本気で思っている。


きっとすぐに、親子でも、何を考えているかよくわからない時期が訪れるし、

もちろん、今だって、完全に娘のことがわかることなんてありえない。

だから、

私はこうやって、
愛おしくて、思わず泣いてしまうようなあったかい娘の言葉を、聞いたまま、そのままに残しておく。

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