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王冠

好きなケーキは?と聞かれると
チョコレートケーキがパッと思い浮かぶのですが(チョコレートケーキ以外も大好き)

衝撃を受けたケーキは?と聞かれると
タルト‼︎と答えます。

というのも私がタルトデビューをしたのは18歳。
“ サクサクのクッキー生地とふわふわのスポンジが口の中で喧嘩をして舌を噛みそう… ”
と当時の私は知らない食感に対しての抵抗がありました。

そんなタルトへの苦手意識は、大学で製菓学への道を進んだ事により綺麗さっぱりなくなります。

お菓子作りに興味があるけど、お菓子作り以外も学べる環境が良いという理由で選んだ大学。
右も左も分からない1回生は週に1回の製菓実習からスタートしました。
バースデーケーキにロールケーキ、シフォンケーキにサブレとお菓子作りの楽しさを徐々に学んでいき、実習班の友達とも親しくなってきた頃・・・

「今日は洋梨のタルトを作ります。」
という教授の声にドキリ。

実習では作った後、必ず実食があります。
いつも実食の時間は楽しみの1つですが、その日は不安と少しのワクワク感が混じった何とも言えない感情を持っていました。

周りの友達はお菓子が好きな子達ばかりで、中には幼い時からお菓子作りをしてきた猛者がいる中、私はつい最近までたまーに作る程度。
タルトって食べたことある?なんて恥ずかしくて聞けず…
何とも言えない感情を抱えながらの実習がスタートしました。

バターにお砂糖を加えて混ぜ、生地が分離しない様に卵黄を加えていく。
そして、小麦粉を合わせてさっくり混ぜるとタルト生地の完成です。
出来上がったタルト生地を型に敷き込み、アーモンド生地や洋梨を乗せて…と私の不安をよそに、どんどん完成に近づいていくタルトさん。
” 型に敷き込んだタルト生地は王冠みたいだな〜 " と思ったり…
大きなオーブンにタルトを入れて焼き上げていくと、甘いバターの香りが広がってきます。とっても幸せな気持ちになる香り。

無事、綺麗に焼き上がったタルトはどんな味?
いざ、実食‼︎

フォークに軽く力を入れただけでホロっと崩れるくらいの硬さのタルト。
サクサクの生地にしっとりたアーモンド生地と洋梨が合わさり、口の中は幸せな甘さが広がりました。
” サクサクとふわふわ(今回はしっとり)は・・・合う!!! ”
こんなに美味しいならもっと早く食べておけば良かった〜!!!

きっとあの時、誰よりもタルトの美味しさに感動していたのは私だと思っています。

そんな私にとって感動的(?)な体験を思い出しながら、もし私がタルト専門店を開くなら?と仮定してロゴを制作しました。


・タルト生地を型に敷き込む時、王冠みたいで綺麗だと思ったこと。
・サクサクとふわふわの食感は相性が良く、お口の中が幸せでいっぱいになる。
・甘いスイーツを想像でき、嬉しい日はもっとハッピーになる様に/少し嫌な事があった日は強張った心を溶かすような甘いロゴにしたい。

そんな想いを込めたロゴがこちら


・タルトのクッキー生地の部分を王冠に身立たせたデザインにふわっとした柔らかさがイメージできるクリーム。クリームは食べた際に思わず笑みが溢れてしまう口元にも見える様に。

・お店の名前のTarton(タルトン)の ” O ” を口に見たたせ、タルトの間に挟みました。サクサクとフワフワの食感が口の中で合わさり、幸せでいっぱいになって欲しいという想い。

・1粒だけのイチゴは特別感を表します。なんて事ない日常でもあなたにとってはかけがえの無い1日、憂鬱な日を甘く溶かす・・・そんな想いを込めて。

・甘く、優しい雰囲気を感じてもらいたく王冠やいちご全ての角を丸く。強張った心を溶かすイメージです。


意味を込めたロゴは誇りでもあるし、愛でもあると思います。
どうしてその事業をはじめようと思ったのか?
そこにあなたらしさが隠れています。
ふと迷った時にロゴを見返すと原点を思い出せる。相棒の様な存在。
それがロゴだと思っています。


ロゴをご依頼いただける際は、あなたらしさや会社らしさを込めた
ずっと愛したいと思うロゴをご提案します。
愛されているロゴは周りの方もきっと愛してくれるから。






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