コインランドリー症候群と名付けることにした
ときどきぜーんぶ忘れて消えたくなる。
月1の憂鬱。
面倒なことや上手くいかないことが重なった時には
死にたいと口に出してしまう。
死なないけど。
そんなこと口に出してはいけないと分かっているけど、口に出さないとこのもやもやを少しでも解消する術がなくて、
誰も周りにいない道の真ん中をひとり歩きながらそうつぶやく。
右手に見えたコインランドリー。
深夜の誰もいないコインランドリーにふと入りたいと思った。
洗濯物はないけど。
暗い道の真ん中に現れる無言の生活感。
銀色にひかる洗濯乾燥機。
無機質な外見と音。
機械のエネルギー音に、人間に使われた衣服達の浄化。コントロールする甲斐もなく、回るドラムに全てを委ね振り回される服達に、擦り寄っていきたくなるような共感を覚えてしまう。
中身の繊細さなんて気にも留めず、プログラムされた通りに回り続ける忠実さに脱帽。
反抗心の欠片も見せない脱力感に思わず吸い込まれたくなるわたし。
なにもかもぜーんぶ無になって誰かに自分の全てを委ねたいと思った。
自分の意志を信じられなくなったとき、一回、自分の守備範囲の大外側でぐっちゃぐちゃに振り回されたくなる、
っていうはなし。
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