何がどうなって20代フランス人経営者と極東の39バツイチ子持ちがスピード婚に至ったのか①~マッチングから初アポ編~
-運命のメッセージと打算でつながる縁
蒸発爺(元夫)との離婚で適応障害で寝たきり2か月のダメージを受けるも、なんだかんだ図太いので何事もなかったように怒涛のアプリ婚活を開始した39歳バツイチ1歳児持ちの私。
職業病で効率の極みを追求し、寝ても覚めてもアプリ上で膨大な新規を漁り、フルスピードで選別を繰り返して3週間が経った。確度が高そうな男性を十分な数集めたのでいったんアプリ使用を止めようとした時、ふと届いた運命のメッセージ。
プロフィールを見に行くと、サングラスを掛けた若いフランス人青年がクルーザーの上でほほ笑んでいた。なんだか凄そうな経歴である。こんな奴が私に本気になるわけない。時間の無駄だから無視しかけたが、
「まてよ。この人が経営している会社、物凄く私の専門領域とかぶる。凄く面白そう。どうせ遊ばれるだけだから深入りせず、友達になれたら今後絶対得だわ!しめしめ」
と元来の合理的で計算高い性格が手伝って、返事をしてみることにした。
それがこの会話である。
会話をすっ飛ばし、秒で電話番号を交換しようとするとんでもなく雑なメッセージに、
「20代の経営者が私なんかと真剣に結婚考えるわけないからこんなもんやろ。そんなことより仕事の事を話そう」この時、婚活の事はすっかり頭から飛んでいて、こんな色気も男女感もゼロの会話で暫く大盛り上がりするのであった。
しばらくすると忘れた頃に、「ところで君、なんでここにいるの?」と青年に聞かれ、本来の目的を話し本題に戻る。すると彼も会社も軌道に乗り、そろそろ結婚を考え始めたのでとりあえず真剣に付き合う彼女を探しているという。今フランスにいるのに東京に所在地を設定した理由は、来週東京に出張で来るからだというので翌週会う約束をした。期待は全くのゼロ。友達になれたらラッキー。
その後毎日一時間程度チャットをしてお互いの今日の出来事、今までの人生、家族の事、仕事の事、息子の事などいろんな話をした。生まれも育ちも、年代も性別も全て違うのに話がツーカーで通じて、前から知ってる友達のような感覚で時間を忘れて話していた。
彼はとにかく自分を知って貰いたいようで、やたらめったら個人情報を送ってきた。自分や会社が載ってるニュース記事、LinkedIn、生後からの家族写真など手当たり次第怒涛の開示。勢い余って自宅の廊下や洗面所含む全室と通勤路と近隣施設の写真まで送って来て、完全にSUUMOで噴き出した。今思うとこの行動が将来に繋がる大きなヒントになっていた。
-運命の初アポ
そしてあっという間に初対面の日が来た。ここでもまだ「フランスの若手スタートアップ社長ってどんな感じなんだろう?!」と完全な好奇心で胸がいっぱいで、婚活的な展開は全く期待していない私。新宿のホテルのロビーでの待ち合わせでソファーに座っていると、若い欧米人がうろうろする姿が目に入った。
「あれ、、あの大荷物の欧米人、、彼?えっちょっ何であの人あんな荷物抱えてうろついてキョロキョロしてるん?怪しいわ、、あの人じゃなければいいな、、、」
と遠目でぼんやりと眺めながら無意識に思うも、その青年は私を見て物凄く緊張しながらとても嬉しそうにほほ笑んだ。
「やっぱこの人か、、」と笑顔のまま無で思い、近づいてきた彼を見た瞬間
「ちょっと待って?!うわー肌めっちゃ綺麗!!色白ッ!素で羨ましい、、、やっぱ若いと全然違うんだね、、蒸発爺は40半ばでシミ皺のリアルな質感だったからマジで全然違うわ。今思うと汚ねえなあ(細部まで思い出す)、、あんな初老がいなくなって泣いてたの意味不明でワロタ。ていうかこんな艶々のかわいい子と二人で出かけるの恥ずかしいなあ、、色ボケ婆だと思われるかなあ。。」
と完全に明後日の方向に思考が行き、突然恥ずかしくなり勝手に不安になる私。
どうなる中年バツイチ子持ちの三重苦!
続く
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