「寄り添うということ」
繁殖犬だった子
保護された子
殺処分寸前だった子
ペットショップからお迎えする以外の
選択肢はいくらでもあります
とても素晴らしい選択肢ですが
心にとめておいてほしいことが
あります
一度人間に裏切られた子
何度も何度も裏切られてきた子
人間に酷い目にあわされてきた子
この子達は身体だけでなく
心がとても傷ついています
その傷は
すぐに癒る場合もあれば
数ヶ月
数年
場合によっては一生
人間への不信感が消えない子もいます
なので
普通にお迎えする子の
何倍も何十倍も根気と愛着が
必要だと思ってください
「引き取ってあげたのになつかない」
「タダだからお迎えしたのに、病気ばっかりでもう嫌」
「なつけば可愛いけど、唸ってばかりで可愛くない」
「外で一緒に遊ぶのが夢だったのに、外を怖がって全然歩かないし、行きたがらないからつまんない」
実は保護犬と呼ばれる子達を引き取った方の中には、このようなことを言う人が少なくないんです。
自分が幸せになりたいから
動物と暮らしたい
とてもいいと思います。
それと同じように
動物達にも幸せになる権利があります
この子が少しでも笑顔になれるように
この子が少しでも熟睡できるようになるように
この子が幸せだなあ、楽しいなあと
思えるようになってくれればそれでいい
自分の理想に近づけさせるのではなく
相手の心のペースに、こちらが合わせてあげてください
もしも
この子が経験してきた事を
自分が経験したとしたら…
少しの想像力を働かせて
考えてみてください
この子達の人生を荒らしたのは人間達
でも、この子達を笑顔にしてあげられるのも
私達人間です
ゆっくり
焦らず
心を開いてきてくれるのを
待ってあげてください
完璧を求めずにいてください
唸りながらもそばにきてくれるようになった
これだけでも涙が出るほど安堵します
共に生きるというのは
思い通りにすることではなく
寄り添って生きるということだと
私は思っています
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