カザフスタンの村の名もなきピザ屋に誘われて(2023年7月4日)
こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。
【これまでの経路】日本🇯🇵→韓国🇰🇷→カザフスタン🇰🇿→ウズベキスタン🇺🇿→カザフスタン🇰🇿
2023/7/4: Taraz, Kazakhstan→Sarışağan
さぁ、いよいよ出発の日。
思ったよりも長居させてもらってしまった。
出発の日、Dastanの兄家族が車にサインしてくれた。娘さんは自分の手形を描いてくれた。
出発の時、Dastanとお父さんは「君たちにはカザフスタンにもう一つの家ができたよ。いつでも戻ってきてね」と暖かく見送ってくれた。
車を出発させてから、二人でしばらくなんだか温かい気持ちに浸っていた。
それからその日は8時間以上、Balkash湖方面に車を北上させた。
途中の道路は整っているところもあれば、だいぶ悪いガタガタ道もある。
夕方には二人ともだいぶ腰が痛くなっていた。
それでも、何もない一直線の荒野を眺めるのは気持ちが良かった。
夕暮れになると、荒野の先にある空がきれいなピンクに染まった。
「きれいだね」そんなシンプルな言葉だけ話して、あとは二人で無言で過ごした。
今日は次に見つけた町で車中泊しようということになったが、いっこうに町らしき町が見つからない。地図を見てみるとだいぶ先そうだ。
そろそろ休みたいと思っていた夫は肩を落として、「日本のドミノピザか、上野駅の立ち食いうどんが食べたい気分だな」と日本でよく食べていたごはんを恋しがりながら車を走らせる。
疲れながらも車を走らせると9時過ぎ、日がちょうど沈みそうな頃、ようやく人が住んでいそうな村に辿り着いて車を停めた。
暗闇を見渡すと小さな売店がいくつかあるくらいのようだ。
すると、見てみると一畳くらいの小屋のピザ屋がある。
近づいてみるとピザの良い匂いがする。
お店の中をみると二人の女性がピザを作っている。トマトベースのキノコのピザを注文して、お店の外で出来立てを食べた。
一口かじってみると、厚めで硬めのクラスト。キノコが普段食べていないものなのか、ちょっと独特な匂いがする。トマトペーストは少なめ、チーズは美味しい。
決して東京のレストランで食べるような美味しいピザではなかったけれど、ドライブで疲れた体に、ピザばどんどん飲み込まれて行った。
あっという間に4スライスずつペロリと食べてしまった。
(お腹空きすぎてピザの写真は撮り忘れちゃいました。。。🤣🍕)
ちなみにこの村はSarışağanというらしい。
意外にも鉄道も通っていた。売店のおばさんにトイレの場所を聞いて行ってみると、駅があったのだ。結構ちゃんとした鉄道が止まっていたので見てみると、アルマティからアスタナ行きのようだ。
今回の車の旅もとてもいい経験だけれど、私は電車やバス、飛行機での旅も大好き。
いつかこの鉄道にも乗ってみたいな。
そんなことを思いながら、町のガソスタに車中泊させてもらいながら、眠りについた。
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