セネガルの砂絵師の家にお邪魔したら色々衝撃だった(2023年12月10日)
こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。
これまでの経路などはこちらに記しています。
2023/12/10 Outer Dakar (Near Lac Rose), Senegal
今日は休養日なので、のんびりしつつピンクレイク周辺を散策してみます。
朝からきれいに晴れていて、宿のカラフルな内装などが映えます。
宿の共用エリアのデザインや色遣いが気に入りました。
夫は昨日の運転で大分疲れていそうだったので、私一人で周辺を散策してみることに。
まずはお土産屋さんのエリアを通って、ピンクレイク(Lac Rose)周辺を散歩してみます。
やはり全然ピンクじゃないなぁと思っていると、男性に話しかけられました。
「湖の写真撮りなよ!」と言われたので「ピンクじゃないしね~」と返すと、「なんで湖がピンクじゃないか知っている?教えてあげるよ」と男性。
先ほどから湖をボードで回るツアーや、周辺のツアーの客引きがかなりしつこかったので、男性も同じかと思って最初は警戒していたのですが、どうやら好意で教えようとしてくれていたよう。
湖がピンクになるには3つの条件が必要だそう。
①一定の日光、②風がないこと、③一定程度以上のプランクトン濃度
昨年洪水級の豪雨が降ったそうで、その影響でプランクトン濃度が低くなってしまいピンクではなくなってしまったそう。
なるほど。
話しているといきなり、今日仕事が終わったら家に来てごはんでも食べないかと誘われました。
彼はLAMINEというそうなのですが、夫と相談してまた来るかも、とお別れしました。
周辺を歩いていると、お土産売りのおばちゃん集団に呼び止められます。
お土産を買ってくれることを期待して、気前よく写真を撮ってと言ってきます。
良いよといっても撮れと言われ、次にこれはフリーだからと無理やりブレスレットを腕につけられます。
外そうとするも制止され、何かを買ってくれと言い出します。
なんとか振り払ってきましたが、ブレスレットはくれてやる!と一方的に怒られてしまいました。やれやれ。
また少し歩くと、屋台があるエリアに出ました。
私がセネガルで飲みたいと思っていた、コーヒーがありました!
Cafe Toubaというらしく、クローブなどのスパイスが少し効いていて、あまーいコーヒーです。
エスプレッソのような量でサーブしてくれます。
毎日は飲みたくないけど、スパイスがいい感じで美味しい。
立ってその場でコーヒーを飲んでいると、たぶん20代前半くらいの青年、ヌルに話しかけられました。
男性はいちおうツアーなどの客引きのようなのですが、私が興味がないことがわかると、こっち座ってコーヒー飲みなよとベンチの方に誘導してくれました。
英語は殆どわからないようなのですが、なぜかすごく一生懸命色々話しかけてくれて、お互い単語やジェスチャーで話しました。
あとで調べてようやく理解したのですが、話の中で、セネガルの人々には「Teraanga(テランガ)」という概念があることを教えてくれました。
簡単にいうとホスピタリティ精神の文化を指しているようで、先ほどの湖の男性も、彼が優しくしてくれたのもなんだか納得できました。
その後も私が試しに色々屋台のものを食べてみたいと言うと、買い物を手伝ってくれました。
これは鍋で炒ったピーナッツ。
おやつに嬉しい手のひらサイズ。
帰り際には、ハイビスカスジュースを飲みました。
散歩を終えて宿に一度帰ってゆっくりしたあと、夫とビーチの方に行ってみることにしました。
15分くらいで行けそうなので、宿の外にいたお兄さんに方向を聞いて、歩いていくことに。
砂の道を進んでいきます。
しばらくするとさっきのお兄さんがぜーぜー言いながら走って追いかけてきて、何事かとびっくり。
フランス語なので最初はよくわからなかったのですが、どうやらビーチは強盗などが多く、外国人だけで行くと危険と言っているようです!
一緒に僕も行くよと言ってくれているよう。
わざわざそのために、この暑い中走って追いかけてきてくれたらしい。
何も知らなかったので、本当にありがとう。
着くと、強盗がいるとは思えない地元民が楽しむビーチが広がっていました!
でも彼が言うんだからやはり外国人を標的にする人たちがいるんでしょう。
後から調べると、外国人がナイフで脅されたといった口コミが何件もあって震えあがりました。
そしてビーチに着くなり、お兄さんが腕立てし始めましたw
アフリカ式トレーニング!
ジムなど通わないので、自重でその辺でトレーニングをするのがセネガル流なんだなぁきっと。
私たちはビーチを眺めに散歩します。
子供たちがはしゃいで遊んでいました。
ここへ来るには一般的に、ツアーみたいので4x4のいかついクルマで来るのが普通らしい。
宿に戻ったら暑くてぐったりでした。
しばらく涼んで、先ほど湖で話しかけてくれたLamineのところに行くことに。
いきなり家に誘ってきたのでちょっと怖かったのですが、先ほどのTeraangaの話を聞いて、勇気を出して彼を信じてみることにしました。
湖に戻ると、「おーよく来たね!」と手を振って迎え入れてくれました。
どうせならバスは使わずに歩いていこうと言うので、徒歩で彼の住む村まで行くことにしたのですが、静かな裏路地をずっと進んでもなかなかたどり着かず、意外と遠い。
西日が強くてかなり疲れ、途中そこら中にゴミが放置されていてものすごく臭いエリアを通りながらも、ようやく村の入り口に到着。
村はかなりごちゃごちゃと入り組んだ場所で、こんな道も通りました。
途中、井戸で水を汲んでいる少女たちに出会いました。
男の子たちは砂のフィールドでサッカー。
たぶん40-50分くらいでようやく家に着きました。
Lamineは奥さんと娘との3人暮らし。
温かく迎え入れてくれました。
家に入ってすぐ通された一室は、4畳くらい?の寝室でした。
有難いことに奥さんがごはんを用意してくれていると聞いていたので、この後ダイニングに行くのかな?と思っていたのですが、その後自分がとても恥ずかしくなりました。
どうやら彼らのお家はこの一室のみで、この建物に同じように複数の家族が入居しているようなのです。
部屋には本当にベッドがあるだけ。
あとは部屋の隅に簡易的なガスのコンロや冷蔵庫などがあるだけです。
そんな中、奥さんが出来上がった食事を持ってきてくださいました。
座って座ってと言われて座ったのは、ベッドの横にある限られたスペースの床でした。包み隠さず正直に言うとこれもちょっと予想外でした。
料理はおそらく、チェブジェンの一種でしょうか?
炊き込みご飯に、真ん中は牛肉、周りに玉ねぎやパプリカなどの野菜がたくさんのっています。
おいしそう!!
食べてみると結構辛い野菜の具もある。
セネガル人は辛い物を結構食べるのでしょうか。
それから、玉ねぎのちょっと酢漬けっぽい酸味のある具もありました。
手で食べるのは覚悟していたのですが、ちゃんとスプーンを出してくれました。
奥さんが真ん中のお肉を手でほぐしていたのには、ちょっと慣れないのでびっくりしてしまいましたが。
最後にお茶も入れてくれました。
セネガル人は結構お茶を飲む習慣があるのだそう。
モロッコの時のように、高い位置から何度もお湯を入れるのを繰り返していました。
飲んでみると結構濃くて甘いお茶でした。
お茶を飲んでゆっくりしていると、外から何やら音楽が聞こえてきました。
何事!?と外を見てみるとこの光景が!!
村の人が集まっていて、みんなとても素敵な衣装でおしゃれしています!
そして打楽器をもった男性が数人いて、みんなそれに合わせて踊っています!
何事!?とLamineに聞くと、これはいわゆるBaby shower的なお祝いなのだそうです。
若い女性はなぜか白基調のドレスでした。
楽器はボンゴという打楽器だそう。
とても楽しくて愉快で、しばらく眺めていました。
なるべく宿に帰るのが遅くなりすぎないように、お祝いをしばらく眺めてから帰ることに。
帰りはバスに乗ることにして、Lamineに大通りまでついてきてもらいました。
夜も多くの村人が行き交っていました。
丁度バスが来たので、Lamineにお礼とお別れを言って飛び乗りました!
素敵なお家訪問の経験をありがとう。
バスは一人100CFA(約24円)。安い。
お金を払うと、前の助手席に乗っている人がチケットをきって渡してくれます。
もうあたりは真っ暗です。
寄り道せず速足でキャンプ場に帰りました。
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