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砂漠のど真ん中で車中泊したら、車がスタックしてしまった(2023年12月4日)

こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。
これまでの経路などはこちらに記しています。

2023/12/4 Nouadhibou, Mauritania→Unknown(モーリタニア中部)

朝、お金が手元に何もないので、まずは両替できるところを探します

メインの通りを探してみても見つからないので、適当にGoogle翻訳を使って聞いてみると、もう一本裏の道に案内してくれました。

するとたくさん、オンライン決済・送金のサービスらしきサービスのロゴがたくさんあるお店がいくつも並んでいます。

ところが、案内してもらったお店は両替はできないそうで、その近くに両替できるお店を見つかりました。
初めてモーリタニアで英語が話せる方に遭遇しました。

無事両替完了。

今回モーリタニアは数日しかいない予定なのでSIMカードは買わないことにしてますが、途中通ったSIMカード屋さん
かなり簡素な感じ。店員さん暇そうでした。

ヌアディブは細長い半島になっていて、南の方まで行けるそうなので行ってみました。

途中からオフロードになっていましたが、看板に沿って進んでみます。

線路が見つかりました。
これは思いがけず、アイアントレインの線路!

【アイアントレインとは】
内陸で採鉱した鉄鋼石を、サハラ砂漠を横断して港街ヌアディブまで運ぶために作られた鉄道で、車両の長さが世界最長
その貨車によじ登って無料で交通手段として乗ることができることが特徴。砂漠のど真ん中を、固い真っ黒な貨車に乗って、何時間も揺られて移動します。
末尾には1台だけ客車も連結されていますが、客車に乗る場合は有料。
過酷でスリリングな砂漠の旅を経験すべく、多くの旅行者が現地の人と一緒に無料の貨車の方に乗ります。

凸凹道を進みます。

ゲートのようなところに到着。パークのような感じになっています。

パークの入り口

海が広がっており、渡り鳥がたくさんいて、死骸も発見しました。
地図で見てみると、この半島の西側は西サハラで、国境はすぐ近くのよう。

大きな貨物船も遠くの方に見えます。

そういえば色んな旅人のブログによると、ヌアディブはかつて「世界最大の船の墓場」だったそう。
何百隻の不法投棄された大型船が海岸に並んでいて、港湾職員が賄賂をもらって許可していたという説も目にしました。
来てみましたがおそらくほぼ撤去されているようで、一隻も見つかりませんでした。

貨物船が遠くにたくさん見えた

すると一人の男性が近づいてきました。
ここは有料の自然保護公園?になっているらしく、一人200ウギア(約710円)を求められたので、退散することに。


帰り道では、おそらく鉄鉱石を輸出していると思われる港が少し先に見えました。古い精錬所も。

鉄鉱石が輸出されると思われる港
古い精錬所

昨日からずっとお腹がすいていたので、町中にあるお店に入ってみました。
ローストしたチキンと野菜とごはん、フライドポテトを大皿に入れた料理。

二人の大皿で330ウギア(約1,180円)と意外と高い。
チキンなら外れはないと思って頼んだのですが、少し臭みを感じました。

ヌアディブは殆ど見るとこもなさそうだし、町もカオスで、食べ物も今のところあまり好きになれず。。。ということでもう出発して南下することに。

町から出る時、なんか長いものあるな~と思ったら、また思いがけずアイアントレインに遭遇しました!
思ったより長い。荷物がのっていたので、ちょうど到着したとこでしょうか。
貨車の上に乗っている現地の人たちが手を振ってくれました。

先が見えないほど長い
近づいてみた

アイアントレインとさよならして出発すると、案の定どんどんFICHEが減っていきます。
夫は私よりたくさんコピーを用意していたので、夫の分一人だけ出してOKの場合もあったり、そうでない場合もあるよう。なるべく使いすぎないように工夫しました。場合によってはこの先コピー屋を探さなければ。

南下するにつれて、少し植物が気持ち程度に増えた気がします。

また、電気もないのではないかと思われる村をいくつも通り過ぎました。
簡易的なテントを家にしている人もたくさんいるよう。
砂漠のど真ん中で生活するってどんな感じなのでしょう。

モロッコ以降、トヨタのランドクルーザーや、トヨタ/三菱のピックアップトラックがすごく多い。人気なのでしょうか。

トヨタのピックアップトラック

首都のヌアクショットを目指していたのですが、だんだん夕方になってきて、今日はどこかで車中泊する必要がありそうです。

砂漠のど真ん中ですが、口コミで車中泊に良いと言われてたスポットに行ってみます。
大通りから少し外れた小さな砂丘裏で、通りからは見えない場所にあるので警察に追い払われることもなさそう。

四駆で砂の山を登ってみると、おそらく車中泊した四駆の車の跡が結構あります。
まぁ大丈夫そうだねと、降りて行こうとしたその時。
途中からふわっと砂が柔らかいところに車が入り、砂に埋まった感覚がありました。

スタックした。。。。泣
(この先必死だったのであまり写真はありませんw)

幸いにも水は何十リットルも持っているし、食料も結構あります。
ガソリンも半分以上ある。

死ぬことはないので、冷静になろう」と二人で言い聞かせて、動き始めます。

まずは車の車輪に何か噛ませて動かしてみようと、近くにあった枝を集めて車を前に進めてみると、少し動きました。

これを10回くらい繰り返せば抜け出せそうな気がしたのですが、今日ここで抜け出しても寝る場所もありません。
今晩は早めにここで寝ることにして、明日の朝一で暑くなる前にトライしようと合意。

スタックした坂

その日は暗くなる前に出る限りの対策を考えて、周りにあるわずかな石や、草木をできるたけ大量に引っこ抜いて折って集めました。
また、スコップ、タイヤのインフレーター、牽引ロープなど使えそうなものを集めておいて就寝。

集めた枝(小さく見えるけどかなり大漁)
見つけたプラスチック

就寝前、皮肉にも綺麗すぎる映画のような夕焼けでした。

映画のワンシーンのような幻想的な夕焼けでした

土が固まりやすいので、夜中や明日の早朝に雨とか降らないかな思い、天気予報を調べてみようとグローバルSIMを起動しようとしましたが、見事に圏外でした。

不安な気持ちを抱えつつ、おやすみなさい。

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