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カオスなヌアクショット、アフリカ的な景色満載な国境までの悪路(2023年12月7日)

こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。
これまでの経路などはこちらに記しています。

2023/12/7 Nouakchott, Mauritania→Diama, Senegal

今日はモーリタニアの首都ヌアクショットから南下して、セネガルのジアマ国境を目指します!

昨日少しだけ通った中心の道路を通っていく道だったのですが、道がかなり混んでいたので、違う道を取ったのが間違えでした。

どんどんカオスな道に迷い込んで行き、車を通るのが難しいくらい、人や小型タクシーやロバが引く台車や、人でごった返した迷路に迷い込んでしまいました。。。
写真ではなかなか伝わりませんが。

なかなかのカオスだった。
おとなしくナビ通りに大通りを進んでおけば良かったです。

市場はどうやら売り物のジャンル別に分かれているようで、食べ物、寝具、木材など色んな市場に迷い込みました。

小さな町なのに、ヌアクショット出るのに一時間半以上かかってしまいました

町を出るとき、フランスパンを車に乗っている人たちに売る人を何回か見かけました。
気になったので一つ買ってみました。

そこまで期待していなかったのでびっくり、もちもちでとても美味しい!
フランスのフランスパンより粘度があってもちもち。
個人的には好みでした。

町を出て大通りに出たと思ったら、今度は工事中で道を迂回しなければいけませんでした。

すると、また道迷い込んでしまいました。
先ほどのようにカオスでなかなか身動きがとれないような狭い道ではなく、町郊外の地元の人々の生活が垣間見えるようなエリアでした。

裸足の子供たち、学校から出てくる学生たち、野生の山羊、ロバが引く車、屋台。
迷い込んでつかれていましたが、外の景色は面白かった。
人々もフレンドリーで手を食ってくれる人が結構いました。

学校の外
屋台。フランスパンのサンドイッチを売ってました

やっと、大通りに戻れました。

草木が増えてきた印象です。

途中、青空トイレのために外にでると、内陸の道なのに貝殻が落ちていました。
昔ここは海だったのでしょうか。

今日行く国境は、悪名高いロッソ国境ではなく、もう一つ西のジアマ国境です。
ロッソ国境は、かなり悪質な賄賂を求めるしつこい人たちがたくさんいるというので、もう一つの国境を選びました。

ジアマ国境までの道は舗装されていない道が続いているので、雨季はかなり泥濘がひどく普通車では通れないそうなのですが、今は乾季なので道は悪いそうですが進んでみます。

徐々に、徐行しないと進めないような道に入っていきました。
すると川が現れました!
ずっと砂漠を通ってきたので、川があることに何だか感動しました。

途中、かなり小さな村や集落がぽつんぽつんとあって、川で水浴びや洗濯をしている姿が見えたり、魚を干して干物にしている様子が見えました。

私が昔アフリカと聞くとばくっと思い浮かべるアフリカのイメージに近い気がしました。

砂漠エリアを抜けて水気が増えたからか、見かける動物も一気に増えました。

牛の群れ
イグアナ
ミニイノシシ。結構凶暴な用です

徐々に道が悪化していきました。
写真を見るとあまり伝わらないのですが、道がかなりぼこぼこでそれが1時間以上続いたので、助手席に乗っている私でさえかなり神経を使って疲れました。

しばらくすると、人が見えました。
事前に調べていた通りこのあたりは国立公園になっていて、通行料を徴収する人が立っていました。
警察とかの格好をしている訳ではなく何もないところにぽつんといるので、本物の人なのかわかりづらい。

国立公園の通行料、一人200MRU(約730円)

しばらくしてやっと国境に15:30到着。
車の列などは全然いないですが、どのくらい国境越えに時間がかかるのか。賄賂など要求されたら夜までかかるかも。

まずはゲートのところでCommunal taxなるものを要求されたけれど、これは事前調べで正式に必要な支払いなので払うとゲートを開けてくれました。
車1台で100MRU(約360円)

Communal tax 100MRU

モーリタニア出国手続きをしに建物に入ると、入ってすぐのところで警察官?の二人が絨毯の上に座って、ステンレスの大皿から何か茶色い食べ物を手で食べています。
これはもしかして、セネガル料理のチェブジェン!?

手続きを終えた後も見ていると、少し食べる?と食べさせてもらいました。
私たちも倣って手で食べてみると、炊き込みご飯のようで癖がなくてとても美味しい。
やはり聞いていた魚の煮汁の炊き込みご飯、チェブジェンだ。
朝からフランスパンしか食べていなくてお腹すいていたので、余計美味しかった。

もう一つ次の建物に行くよう促され、パスポートにスタンプを押してもらうと、スタンプ料100MRUと言われる。これは事前調べて賄賂と知っていたので、粘り強く拒み続けると諦めてもらえました。

モーリタニアとセネガルの間は橋が架かっているのですが、調べによると橋の通行料はセネガル側の通貨で支払うそうなので、残りのモーリタニアウギアを両替しておきます。

1000MRU/UM(約3650円)→15,000CFAに両替しました。

橋は4000CFA(約970円)
聞いてみるとウギアでも払えるそうですが、ちょっと割高でした。

モーリタニア側はとてもスムーズに進みました。

次はセネガル入国。
パスポートチェックと指紋を取るのはすぐ済みました。

ここからが本番。
調べていた通り、カルネなしで製造15年以上の車両で入国する場合、250ユーロを請求されました。
高すぎますが通るには仕方なく、支払うのを了承しました。
通常はカルネありで入国するのが普通なので、書類を準備する必要があり、かつサンルイにいる上司の決裁が必要とのことで、待たされることに。

あまりに高すぎるのでそのボスに電話して、自動車保険もセットで250ユーロにできないか交渉するとOKでした。

2時間以上はかかると言われたので、おとなしく待つことに。

セネガルのナンバープレートはヨーロッパのを真似したようなデザインだなぁ。

やることもないので、近くにあるという村へ歩いて行ってみました。
魚を釣っている青年たちがいました。

村の子供達と遊びました。
干している魚も見せてもらいました。
日本と同じ干物だなぁ。
川で洗濯している女性は普通に上裸でした。

だんだん日が暮れてきましたが、イミグレに帰ってまた待ちます。

その間にも周囲の村の子供たちが結構行き来していて、話しかけてきます。
最初は何を言われているのかわからなかったのですが、次第にl'argent(お金)、cadeau(贈り物)と言われていることに気づきました。
何回かサッカーボールをちょうだいと言われることもありました。

この野良犬がずっと私たちについてきて可愛かった。

イミグレの人が耳かきしていたので、ついでにもらいました。

先ほどの国境の橋の方にも散歩に行ってみました。
みんなこういう水で洗濯しているんだなぁ。
ここはまだ、こういった濁った水を飲んでいるエリアではなさそうですが。

そういえばセネガル国境に来た瞬間から、SIMカードをしつこく売りにくる人がいました。
SIMカードをここで買うつもりはなかったでずっと断っていたのですが、あまりにやることがなくて、折れて買ってしまいました。
9GBで9,000CFA。ちょっと割高かな。

というか、もう3時間以上待ってるんだけどな。
何度もイミグレの人にプッシュして待ちます。

ボスが来て書類が全て終わった頃には暗くなっていて19:30
まぁ良いでしょう。

ちなみにこれで10日間の車の一時輸入許可がもらえるほか、町で延長申請をすれば2回15日間分の延長ができるそうです。
車の保険はブラウンカードという西アフリカ数か国で使えるもので、1か月有効。

もうこの時間でサンルイに行く気力はなかったので、イミグレの駐車場で車中泊していいか聞いて許可してもらいました。
ここならガードもいるし安心でしょう。

トイレを借りるとシャワーがあったので、お願いすると浴びさせてもらえました。思いがけない収穫。さすがに水シャワーでした。

夜寝る前、きれいな流れ星が見えました!

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