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名前の印鑑を作った。離婚した記念に。

先日、離婚した。
残念ながら結婚していた期間は短かったので、世にいうスピード離婚というやつだ。そんなもん経験したくなかったけど、経験しちまった。

結婚して早々離婚の話になったとき、「スピード離婚するくらいなら結婚なんてしなかったよ!」と相手に感情をぶつけてしまったのが悔やまれる。
だって、相手もスピード離婚なんてしたかった訳ないんだから。気乗りしなさそうな相手に、最終的に結婚を迫ってしまったのは多分わたしの方だったんだから。

とはいえ、それなりに"円満に"離婚できたような気はしている。未だに相手から他愛もないラインが飛んでくるし、この間も、用事ついでに一緒に寿司を食べ、冗談を言って笑い合えたくらいだ。

まぁ、お互い子どもは居ないし、わたしは引っ越しを控えているので、この不思議な関係がいつまで続くかは、まさに「神のみぞ知る」ってやつだ。



***


ところで、結婚にあたり名字を変えたのは元夫ではなくわたしの方だったので、当然、諸々の指名変更手続きを行ったのだけれど……

これが大変だった。
 

それなりに円満に離婚したとはいえ、やはり離婚は心身ともに疲れる。そんな中、名字をもとに戻す手続きも乗っかってくるわけだ。

正直、まだクレジットカードやら何やらの手続きは終わっていないし、今度いつもの美容院に行くとき、果たしてわたしは、名字が変わったことを店員さんに告げるのだろうか?


「選択的夫婦別姓はなぜ認められないのか?」

夫婦別姓のメリットもデメリットもよく知りもしないくせに、いざ自分の身に面倒な手続きが降りかかると、憤ってしまうわたしであった。



***


そういえば先日、思い立って下の名前の実印を作り、銀行に登録した。今回の離婚で、名字を変えることの大変さを痛感したからだ。


そして、離婚して名字が変わったついでに、普段名字で呼び合っていた人に自分のフルネームを告げた。


「まゆさんぽさんのお名前、イメージ通りでびっくりしました。素敵です。」

こんなことを言われた。 

ー本当?
ーわたしも、自分の名前、案外気に入ってます。

これからも色々なことが起こるだろうけれど、とりあえずは、もとに戻った自分のフルネームに愛着を持てることに感謝だ。




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