「6年前の日記。」



2018年1月18日 12:27
娘は今日も朝早くからランドセルを
カタカタ振るわせて元気に登校した。
毎朝眺める日の出は少しづつ右っ側寄りに
なり始めてきた。高い煙突の先にちょうど
ロウソクの火みたいに太陽が昇る日は、
春の鶯が鳴く頃かな。

朝は苦手なお弁当作りで始まる。
毎日キッチンは無法地帯の如く荒れ、
お弁当箱が満たされる頃には、切れかけのキャベツ、梅干しの種、萎びた海苔などがキッチン台に散らかり放題になる。
娘を送り出した後は、脱力感が半端なく
すぐにキッチンのお掃除に取りかかることができず、コタツに吸い込まれていく。

コタツの布団のなかで、お腹をさする。
8年ぶりに子供を授かった。
今は妊娠13週目。
フリーランスで喋りの仕事をしている身、
今年に入って3つの仕事依頼を受けたが、どれも長時間の立ち仕事になりそうな表彰式の司会や、外での取材ロケものだったため、
やむなくご辞退した。
42歳の高齢出産ということや、持病があることなどを考えると今は無理のきかない時期だと、
自分ではわかっているつもりでも、仕事をやりたい気持ちが尾を引く。8年ぶりの妊娠で、すっかり勘も鈍った。悪阻がいつ頃まで続くのかな、この程度の仕事なら引き受けられたかな。
部屋で一人過ごしていると色々なことを考えはじめてしまう。
妊娠したからって急に母性が湧き出て、お母さんたっぷり気持ちになれるわけではない。
やろうと思っていた事、目指そうと思っていた目標をひとまず、わきに置いて距離を置き、
新しい気持ちに切り替えていかなければならない。
新しいいのちを授かった事は
何よりも嬉しい。
それと同時に、不安や懸念も湧き出るのが
人の心というものだ。
元々、心にキモチがぱんぱんに溜め込まれると
言葉にして吐き出したくなる性分なので、
日記をつけようか、などと考えていたところにこのnoteアプリを思い出した。
これまでの8年間の育児のこと、そして
これからの出産に向けてのこと、
書き綴っていきたいと思う。

42歳。8年ぶりの妊娠。
娘は8歳、既に私よりも小さなママになる準備を着々と進めている感じの頼もしい存在。
旦那は世界中を渡り鳥のように飛び回る仕事で、
一年の半分は日本にいないような人。
さてさて。
この夏、無事に赤ちゃんは生まれてきてくれるかな?

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